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今週は、各地で季節先取りの暖かさになりそうです。8日(水)頃から関東~九州では連日、最高気温が20℃前後。気象庁は10年に1度レベルの高温になる可能性があるとして「高温に関する早期天候情報」を発表(3月2日)。来週は、早くも東京などで桜が開花する予想。この先、寒の戻りはある?

8日(水)頃から 10年に1度レベルの高温か

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今週は各地で気温がグッと上がり、季節先取りの暖かさになりそうです。気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表(3月2日)。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに注意を呼びかける情報です。

8日(水)頃から、北海道~九州にかけて「かなりの高温」が予想されています。「かなりの高温」の基準は地域によって異なりますが、関東甲信では5日間平均気温平年差+2.8℃以上です。

九州~関東では、8日(水)頃から連日、最高気温が20℃前後の予想です。東京都心の20℃は、4月中旬並み。桜の満開を通り越して、葉桜の頃の気温です。北陸や東北も15℃前後と4月並み、札幌など北海道も10℃くらいまで上がる日が多い予想です。

積雪の多い所では急に雪解けが進むため、なだれや屋根からの落雪、道路の冠水などに注意が必要です。

来週 福岡や東京などで開花予想

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3月中旬にかけて、全国的に気温が平年よりかなり高くなる予想のため、桜の開花は平年より早いところが多いでしょう。東日本と北日本では、開花最早記録に迫る地点もある見込みです(日本気象協会3月2日発表「桜開花予想」)。

今年の開花は、3月14日に福岡と高知からスタートする予想。16日には本と宮崎、17日には広島、18日には長崎や佐賀、東京などで開花する見込みです。3月末までに九州から関東にかけて広く開花し、北陸や長野、東北の一部地域でも3月中に開花するところがあるでしょう。桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、4月25日に函館、26日に札幌で開花する見込みです。

桜開花頃 毎年のように寒の戻り

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桜が開花する頃、毎年のように寒の戻りがあります。昨年(2022年)は、東京の桜は3月20日に開花(平年:3月24日)しましたが、その2日後に東京で「みぞれ」を観測。この日の正午の気温は、東京都心1.9℃と、咲いた桜にとっては試練の凍える寒さとなりました。

また、2020年の東京の桜の開花は3月14日と、2021年と同じ観測史上最も早い開花となりましたが、みぞれが降る中での開花となりました。8日後の22日には満開となりましたが、満開後の29日には東京都心で1cmの積雪を観測しています。

今週は8日(水)頃から、九州~北海道にかけて10年に1度レベルの高温の可能性がありますが、3月半ば以降、一時的に寒の戻りがあり、寒暖の変化が大きくなる可能性があるため注意が必要です。