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この先1週間も、九州~関東では花粉の大量飛散が続き、来週は東北も連日「非常に多い」予想。東京都内では、一日で1000個/cm2以上と、昨年(2022年)は観測した事のない個数を観測。今シーズンは関東甲信などで例年を上回る大量飛散となり、各地でピークが長い予想。いつまで警戒が必要?

九州~関東 連日「大量飛散」 東京都内で一日1000個以上観測

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九州~関東では、スギ花粉のピークを迎えています。この先1週間も、連日のように花粉が大量に飛散する予想です。福岡~東京では、「非常に多い」と一番多いランクが続き、来週は仙台など東北も「非常に多い」日が続く見込みです。東京では、2月28日から「ヒノキ」花粉も飛散開始となりました。花粉症の方は、万全な対策が必要です。

「非常に多い」とは、50個以上/cm2ですが、東京都内では3月1日に、1000超以上/cm2となった所があります。

東京都の観測「東京都アレルギー情報navi.」によりますと、立川で3月1日に一日の花粉が1024.4個/cm2と、1000個/cm2を超えました。昨年(2022年)は、例年より飛散量が少なかったとはいえ、1000個以上/cm2の日はなく、ここ5年間で一日に1000個以上/cm2を超えたのは、平成30年以来の事です。ちなみに、ここ5年間では平成30年が一番飛散量が多く、青梅では一日に2000個以上/cm2を観測した日があります。

※追記:3月2日、青梅では3122.2個/cm2と、3000個を超えました。青梅でスギ花粉の飛散が一日に3000個を超えたのは、2013年(3月8日、9日、10日)以来10年ぶりの事です。

各地 ピーク長い

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スギ花粉飛散のピークは、福岡で3月上旬にかけて、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬から下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれるところが多いため、ピークの時期も長くなる可能性があるでしょう。

スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まるところが多くなります。 福岡や広島では3月下旬から4月上旬、高松では3月下旬から4月中旬の見込みです。大阪と名古屋では、4月上旬から中旬、東京では4月上旬から下旬にかけてヒノキ花粉の飛散のピークを迎えるでしょう。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。

帰宅後の花粉対策

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花粉は、「吸わない・着けない・持ち込まない」事が大切です。

外出から帰ってきたら、うがいや洗顔をして花粉を落とすとよいでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。

花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。

また、床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。