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きょう2日、日本気象協会は「2023年桜開花予想(第3回)」を発表。3月は序盤から春本番の暖かさが予想され、開花予想は前回(2月16日発表)の予想からさらに早まりました。開花の全国トップは福岡と高知で3月14日の予想、東京は3月18日の予想です。

開花と満開の傾向

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3月上旬から中旬にかけて、全国的に気温が平年よりかなり高くなる予想のため、桜の開花は平年より早いところが多いでしょう。この高温傾向は東日本と北日本で顕著に予想され、これらの地域では、開花最早記録に迫る地点もある見込みです。

今年の開花は、3月14日に福岡と高知からスタートするでしょう。16日には本と宮崎、17日には広島、18日には長崎や佐賀、東京などで開花する見込みです。3月末までに九州から関東にかけて広く開花し、北陸や長野、東北の一部地域でも3月中に開花するところがあるでしょう。桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、4月25日に函館、26日に札幌で開花する見込みです。

3月の高温傾向は、後半になるにつれて落ち着く予想ですが、依然として平年より気温が高い状態が続くため、開花日同様、満開日も全国的に平年より早くなるでしょう。3月下旬には九州から関東の広い範囲と、北陸や東北の一部で満開となり、東京では3月25日に満開となる見込みです。北陸や東北では、平年より10日ほど早く満開を迎える地点もあるでしょう。

この冬(12月~2月)は、たびたび強い寒気が流れ込みました。全国的に厳しい寒さの日も多く、桜の花芽の休眠打破※は順調に行われたとみられます。一方3月は、全国的に顕著な高温傾向が予想されており、開花・満開ともに早くなる条件が整うでしょう。

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること

言葉の説明

平年:1991~2020年の平均値

かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い