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この先2週間の天気と気温の傾向です。寒気は北上し、高温傾向に。春本番の暖かさの日が多くなるでしょう。広くスギ花粉の飛散がピークを迎えるため、万全な対策を。積雪の多く残る所では融雪災害に注意が必要です。

1週目(27日~3月5日) 気温急上昇 春本番の暖かさ

27日(月)は冬型の気圧配置は緩み、寒気は北上するでしょう。28日(火)にかけて日本付近は高気圧に覆われて、日本海側も含め、広く晴れる見込みです。

3月1日(水)から2日(木)にかけては高気圧の中心は日本の東へ離れ、日本の南に前線が延びるでしょう。雲が広がりやすく、雨の降る所が多くなりそうです。3日(金)から4日(土)は前線上に低気圧が発生し、関東の東を進むでしょう。関東は雲が多く、沿岸部を中心に雨が降りそうです。

5日(日)は広く晴れるでしょう。

冬の寒さから一転、この先は最高気温、最低気温ともに平年並みか高くなりそうです。特に28日(火)と3月1日(水)は平年を大幅に上回り、日中は春本番の暖かさとなるでしょう。東京は20℃近くまで気温が上がり、4月中旬並みとなりそうです。昼間は上着がいらないくらいの暖かさでしょう。

2週目(3月6日~11日) 高温傾向続く

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2週目(3月6日~11日)も天気は周期的に変化しそうです。6日(月)から7日(火)は広く晴れるでしょう。8日(水)は北海道から北陸や九州で、9日(木)から10日(金)は本州付近で雨が降りそうです。11日(土)は広く天気が回復し、日差しが届くでしょう。

最高気温、最低気温ともに平年並みか高い見込みです。札幌で日中は5℃以上に、仙台や金沢で15℃くらいまで上がる日が多いでしょう。東京は8日(水)頃は20℃近くまで気温が上がる見込みです。名古屋や大阪、福岡でも最高気温は15℃以上と、春本番の暖かさとなる日が多いでしょう。

この先2週間は広く高温傾向になりそうです。今のところ、強い寒気の南下はなく、多少の寒暖差はあっても、真冬並みの厳しい寒さにはならない見込みです。

スギ花粉の飛散がピークに 万全な対策を

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この先、春本番の暖かさになり、スギ花粉の飛散が広くピークを迎えます。花粉症の方は万全な対策が必要です。

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

積雪が多く残る所では融雪災害に注意

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暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。