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この先、飛び石連休(23日祝:天皇誕生日)はすっきりしない天気となり、冬の寒さが続くでしょう。24日(金)~25日(土)は「南岸低気圧」の影響を受けそうです。寒気は後退するため、平野部は広く雨となりますが、山沿いは雪の所も。多雪地帯は雪崩や落雪に注意が必要です。

飛び石連休 南岸低気圧の影響

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23日(木:天皇誕生日)は、気圧の谷の影響を受ける見込みです。全国的に雲が広がりやすく、北日本の日本海側は雪や雨、九州と関東など東日本の南岸でも所々で雨となるでしょう。

24日(金)~25日(土)は、南岸低気圧(※)が西から東進。寒気は後退するため、広く雨となりますが、東日本の標高の高い山は雪となりそう。多雪地帯は雪崩や落雪に注意が必要です。スキーなどウィンタースポーツを楽しむ際は、バックカントリーなど、指定された所以外は絶対入らないようにして下さい。

※現時点では、まだ低気圧の位置など不確実なため、雨や雪の降る範囲などが変わる可能性があります。最新の気象情報を確認して下さい。

週末まで冬の寒さ 来週は一気に春本番

今週は寒暖差が大きくなっています。

19日(日)は全国的に南風が強まり、九州北部と四国で「春一番」となりました。全国的に3月~4月並みの気温となり、東京都心の最高気温は18.5℃と、4月上旬並みの暖かさとなりました。ただ、春の暖かさは一時的。20日(月)は、この時期らしい寒さに戻った所が多く、きょう21日(火)は全国的に真冬以下の寒さとなりました。

この先、週末にかけては、冬の寒さが続くでしょう。寒さの底は、あす22日(水)の朝。最低気温は東京都心で0℃。名古屋市はマイナス1℃と、底冷えとなりそうです。最高気温は関東以西で10℃に届くかどうか。強い北風は収まりますが、家の中で一番厚手のコートでお出かけ下さい。

来週は一気に春めきます。27日(月)~28日(火)は、全国的に晴れて、関東~九州では、最高気温が15℃前後と、サクラが咲く頃の陽気となりそうです。日中は春物の上着で快適に過ごせそうです。

多雪地帯 雪崩・落雪などに注意

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暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

この時期は、気温上昇→雪解け→再び大雪を繰り返し、シーズンで最も雪が締まり重たくなっています。雪崩や落雪には一層の注意が必要です。