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今シーズンのスギ花粉は、九州では、すでに非常に多く飛散しており、ピークに入っているとみられます。週明けは東海でも、一気に増える予想です。

スギ花粉の飛散 九州はピークに 東海でも週明け一気に増える予想

今シーズンのスギ花粉は、九州では、すでに非常に多く飛散しており、ピークに入っているとみられます。非常に多い飛散とは、1平方センチメートルあたり花粉50個以上とされる日です。

向こう一週間は、空気が乾燥して風が強い日や雨上がり、晴れて気温が高い日を中心に、スギ花粉の飛散が増えることがあるでしょう。
あす19日は、前線の影響で広く雨が降る見込みです。20日は太平洋側は晴れて、乾いた北よりの風が吹くでしょう。東海でも20日以降は「非常に多い」所がある予想です。

2023年シーズンの花粉飛散傾向

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2023年春の花粉飛散予測は、九州では例年並みです。四国と中国、近畿、北陸ではやや多くなるでしょう。東海と東北では多く、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込みです。北海道は例年よりやや少ないでしょう。

2023年シーズンの花粉 各地のピークは?

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スギ花粉飛散のピークは、福岡では3月上旬にかけて、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬から下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれるところが多いため、ピークの時期も長くなる可能性があります。

スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ヒノキ花粉のピークが始まります。福岡や広島では3月下旬から4月上旬、高松では3月下旬から4月中旬の見込みです。大阪と名古屋では、4月上旬から中旬、東京では4月上旬から下旬にかけてヒノキ花粉の飛散のピークを迎えるでしょう。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。

外出時の花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。