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福岡管区気象台はきょう8日、阿蘇山に関する臨時の火山情報を発表。阿蘇山では火山性微動の振幅が大きくなっていましたが、きょう13時頃に急激に小さくなりました。今後、火山活動が高まった場合は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げる可能性があるとのことです。

火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続

福岡管区気象台は8日13時20分、阿蘇山について臨時の「火山の状況に関する解説情報」を発表しました。

気象台によりますと、阿蘇山では、きょう8日6時30分頃から火山性微動の振幅が大きくなり、一時的に中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で10マイクロメートル毎秒を超えましたが、13時頃に急激に小さくなりました。

今後、振幅の変動がさらに大きくなるなど、火山活動が高まった場合は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げる可能性があるとのことです。

防災上の警戒事項等

中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。【16時46分 追記】
8日16時、阿蘇山に関して新たな「火山の状況に関する解説情報」が発表されました。
気象台によりますと、阿蘇山では、きょう8日6時30分頃から火山性微動の振幅が大きくなり、一時的に中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で10マイクロメートル毎秒を超えましたが、13時頃に2.0マイクロメートル毎秒程度まで急激に小さくなりました。その後は緩やかに増大し、15時現在は3.0マイクロメートル毎秒程度で推移しています。
中岳第一火口の噴煙の状況に特段の変化はなく、本日、白色の噴煙が最高で火口縁上500mまで上がりました。
本日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は900トン(前回(1月31日)600トン)と少ない状態でした。
明日(9日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が現地調査を実施する予定とのことです。

阿蘇山では、火山性微動の振幅が変動していますので、今後の火山活動に関する情報に注意してください。