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来週は南岸低気圧の動向に注意が必要です。7日(火)と10日(金)から11日(土)にかけては南岸低気圧の影響で、九州から東北にかけて広く天気が崩れ、この時期としては降水量が多くなる所もあるでしょう。10日(金)は関東甲信や東北の太平洋側で雪の可能性があります。

7日(火)は降水量が多くなる所も

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来週は南岸低気圧が次々とやってきそうです。

まず注意が必要なのが、7日(火)です。7日(火)は前線を伴った低気圧が西日本の南岸沿いから東日本の南を進むでしょう。九州から東北にかけて広く天気が崩れる見込みです。暖かく湿った空気が流れ込むため、九州から関東の平野部では雨の降る所が多いでしょう。広く本降りの雨で、太平洋側の沿岸部を中心にこの時期としては雨量が多くなる可能性があります。山間部では雪が降り、積雪が急増する可能性があり、雪崩に注意が必要です。また、東北では夜間に降水があり、太平洋側の平地でも雪が強まり、急に積雪が増える恐れがあります。

10日(金)~11日(土)雪の降る可能性も

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次に注意が必要なのが10日(金)から11日(土)にかけてです。

10日(金)は前線を伴った低気圧が西日本の南岸沿いを進むでしょう。11日(土)は低気圧が東日本の南から日本の東へ進む予想です。九州から東北にかけて広く天気が崩れるでしょう。九州から東海の平地では雨の降る所が多くなりそうです。山間部では雪の降る所があるでしょう。太平洋側の沿岸部を中心に雨脚が強まり、この時期としては雨量の多くなる所がありそうです。

関東甲信や東北南部では今の所、沿岸部では冷たい雨の所がありますが、内陸を中心に雪が降り、積雪となる可能性もあります。低気圧の動きや発達具合、寒気の強さによって、雪のエリアが広がる可能性もありますので、最新の情報をチェックしてください。

南岸低気圧の進路 関東の天気はどう変わる?

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関東の天気は、南側の沿岸部を進む「南岸低気圧」の進路次第で、大きく変わります。パターンは3つ、挙げられます。

① 南岸低気圧が八丈島の北を進む場合、関東には低気圧の降水域がかかり、暖かい空気も流れ込みます。そのため降るものが雪ではなく、雨になりやすいのです。
② 南岸低気圧が八丈島の少し南を進む場合、関東には降水域がかかる一方、北から冷たい空気を引き込みます。そのため雪が降りやすく、時には大雪になるのです。
③ 南岸低気圧が八丈島の南を進む場合、降水域そのものが、関東の陸地まで届かず、雪も雨も降らないことが多くなります。ただ、冷たい空気が南下するため、関東では、雲が広がりやすくなるのです。
南岸低気圧の進路と八丈島の位置関係は、関東の雪を予報する目安の一つではありますが、決め手はこれだけではありません。関東で大雪になるかどうかは、低気圧の発達度合い、進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどで変わります。①のように雨でも、降り方が強まると、周囲の空気が冷やされて雪に変わることもあります。関東では、普段、雪にあまり慣れていないため、最新の天気予報などをこまめに確認し、雪が予想される場合は、早めの対策を心がけてください。