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北海道付近は冬型の気圧配置が強まっており、上空には数年に一度レベルの非常に強い寒気が流れ込んでいます。気圧の傾きは非常に大きくなっており、日本海側の沿岸を中心にふぶいて、見通しの全くきかない猛ふぶきとなっている所があります。

明日にかけての気圧配置と天気

今日(25日)の北海道付近は強い冬型の気圧配置で、上空には非常に強い寒気が流入し、等圧線の間隔は非常に狭まっています。明日(26日)も冬型で上空の寒気が強い状態は続きますが、寒気は今日よりは多少弱まる見込みです。等圧線の間隔も午後はやや広がってくるでしょう。

北部や南西部では雪が続き、西~北西の風が非常に強くふぶく所が多いでしょう。これらの地域では沿岸を中心に明日にかけて猛ふぶきに警戒が必要です。また、雷を伴って雪の降り方が強まり、局地的に大雪となる恐れもあります。明日明け方までに降る雪の量は、日本海側の多い所で40~60センチとなる見込みです。明日朝以降も雪の降りやすい天気は続きますが、降り方や風は今日に比べるとおさまるでしょう。しかし、今日と同じような地域で雪が続くため、更に積雪が増える恐れがあります。

一方、東部は割合晴れるでしょう。一部で雪の所もありますが、降雪量は少ない見込みです。しかし風は強く吹くため、強風に注意が必要となります。

また、波にも警戒が必要となる所があります。日本海側や渡島、網走、根室の海域で6メートルと大しけでしょう。そのほかの海域も全般に4メートルから5メートルとなります。明日もはじめ日本海側の海域などで6メートルとなりますが、午後には波も次第におさまってくる所が多いでしょう。

暴風雪に関する警戒事項

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日本海側の地域では、沿岸を中心に明日明け方にかけて猛ふぶきに警戒が必要です。猛ふぶきや吹き溜まりによる交通障害、暴風に警戒して下さい。雪の降り方の強まりに加え、それまでに降った雪が舞い上がり、数メートル先の見通しが全くきかなくなり、歩道と車道の境目が見えにくかったり、信号が確認できなくなることなどもあります。
このようなホワイトアウトが起こった際には無理にそのままの走行を続けず、まずはハザードランプやヘッドライトをつけて周囲に車の存在を知らせながら減速して下さい。後方の安全確認ができたら、車を道路の端によせるなどして、吹雪や大雪が落ち着くのを待ちましょう。ホワイトアウトに遭遇しても慌てず、視界を確認しながら少しずつ車を進めて下さい。

また、ふぶきや大雪の中で停車すると、数分で雪が車を覆うことがあります。ホワイトアウトをやり過ごしている間の短い時間でも、車から脱出できなくなる危険性もあるため、風下側の窓が開くかどうかを常に確認してください。車の立ち往生が発生した場合も同様です。一酸化炭素中毒の可能性がありますので、基本的にはエンジンを切っておき、やむを得ずエンジンをかける場合は、車のマフラー周辺のこまめな除雪を必ず行うようにしてください。

明後日以降の天気

明後日(27日以降)は冬型の気圧配置がさらに緩むでしょう。道北などで雪が降る他は、晴れ間の出る所が多くなる見込みです。しかし、28日~29日にかけては再び冬型の気圧配置が強まり、上空に強い寒気の流れ込む可能性があります。今日までのような猛ふぶきの恐れは今の所なさそうですが、局地的に降雪量が多くなる可能性は十分にあります。30日は冬型の気圧配置が緩みますが、31日以降は低気圧や気圧の谷の影響を受けやすくなる見込みです。