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大寒波襲来により警戒が必要なのは、雪や寒さだけではありません。「風」にも要警戒です。きょう24日はすでに西から風が強まり始めています。午後はさらに暴風エリアが広がって、26日にかけては全国的に非常に強い風が吹き荒れるでしょう。交通機関への影響にも注意が必要です。

大寒波 大雪や低温だけでなく、暴風にも要警戒

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きょう24日は冬型の気圧配置が強まり、十年に一度レベルの強い寒気が流れ込みます。この強烈な寒気により、日本海側だけでなく、太平洋側の平地でも大雪となる恐れがあり、強い冷え込みによる水道凍結も懸念されます。また、大雪や低温だけでなく、次第に「強まる風」にも警戒が必要です。

すでに、等圧線の間隔が狭くなり始めている沖縄や九州、中国地方で風が強まっています。午前11時までの最大瞬間風速は、沖縄県の与那国空港で27.3メートル、長崎県の雲仙岳25.3メートル、鳥取県岩美町岩井25.0メートルです。

午前11時現在、九州の沿岸部や四国の一部、本州日本海側の一部に暴風雪警報の発表されている地域があります。

立っていられないくらいの風が吹き荒れる所も

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午後はさらに暴風や強風エリアが広がります。26日にかけては全国的に非常に強い風が吹き荒れるでしょう。雪を伴うと見通しがかなり悪くなります。猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。大雪エリアはもちろん、雪の少ないエリアも風により列車の運行などに影響が出ることが考えられます。きょうの帰宅時間や、あす・あさっての通勤通学などの際は最新の交通情報を確認してください。

非常に強い風って どんな風?

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非常に強い風とは、平均風速が20m/s以上30m/s未満の風を表しています。時速だと、およそ70km~110kmで、高速道路の自動車並みの速さです。これは、何かにつかまっていないと立っていられないような風で、車は通常の速さで運転するのが困難になります。このような風が吹くと、屋根瓦や看板が落下したり、飛散したりする恐れもあります。(なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。)

飛来物によって負傷する可能性がありますので、屋外での活動は警戒が必要です。非常に強い風が予想される場合には、植木鉢などは飛ばされやすい物はすぐに屋内にしまいましょう。