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あす24日(火)から26日(木)にかけては、十年に一度クラスの最強寒波が襲来。大雪や暴風雪、普段雪があまり降らない場所での積雪によって、交通機関が大幅に乱れるおそれがあります。また、厳しい冷え込みとなり、水道管破裂のおそれがあるほどの極寒となる予想。できる限り対策を行って、安全確保を。

あす24日から寒波流入「近年で最強」「十年に一度クラス」

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あす24日(火)から、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、「十年に一度クラス」で「近年で最強」の強烈寒波が流れ込むでしょう。

上の図は、25日(水)午後6時、上空1500メートル付近の寒気の図です。平地で雪が降る目安とされる寒気はマイナス6℃以下ですが、その線は本州の南まで下がり、西日本から東日本のほとんどのエリアで、「マイナス12℃以下」の寒気が流れ込んでいます。

上空1500メートル付近の気温の観測では、これまでの観測の中で、過去最低が秋田で-19.5℃(1971年3月7日に観測)、福岡で-17.3℃(1977年2月16日に観測)、輪島で-17.1℃(1971年3月7日に観測)、館野(つくば)でマイナス14.0℃(1960年1月24日に観測)しています。
今回の寒気がピークとなる25日(水)には午前6時の段階で、マイナス18℃以下の線が東北南部の一部にかかり、マイナス15℃以下の線が、九州南部や四国、関東南部まで下がる予想が出るなど、過去の記録に匹敵する寒気が流れ込む予想です。
まさに「十年に一度」もしくは、「数十年に一度クラス」の寒気になりそうです。

近年では、2016年1月24日に上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気が、西日本から東海地方まで南下した際、西日本で水道管破裂による断水が相次いで発生し、生活に大きな影響が出ました。(850hPa 午前9時の気温 福岡マイナス14.8℃、松江マイナス16.6℃)
今回は、この時よりもさらに強烈な寒気が南下する見込みです。

大雪や低温に厳重な警戒が必要です。

大雪・猛吹雪・雪の降りにくい地域で積雪 安全第一で厳重警戒を

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あす24日(火)から26日(木)頃にかけては、日本海側を中心に大雪となり、普段は大雪の降りにくい太平洋側の平地でも、大雪や積雪となるおそれがあります。

きょう23日(月)午後、国土交通省から「大雪に対する国土交通省緊急発表」がありました。国土交通省は大雪の際、「不要不急の外出は控える」ように呼びかけています。
あす24日(火)から、日本海側では積雪が一気に急増したり、暴風も吹くため、外出が危険なほどの猛吹雪になる所もあるでしょう。
また、太平洋側でも雪が降り積もった際には、大雪により道路での立ち往生が発生するおそれがあります。

不要不急の外出は控え、やむを得ず車での移動する場合は、立ち往生した際にも暖をとれるような備え万全にして、ルートの変更も検討してください。

予想降雪量 日本海側で降雪1メートル前後となる所も

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あす24日(火)から26日(木)にかけて、日本海側では雪が降り続き、北陸や東北の日本海側では降雪が1メートル前後となる所もある見込みで、この冬一番の大雪となるでしょう。太平洋側の平地でも大雪に警戒してください。

<大雪>
24日(火)18時までの24時間に予想される降雪量(多い所)
東北地方 50センチ
北海道地方、北陸地方、近畿地方 40センチ
東海地方、中国地方 30センチ
関東甲信地方 25センチ
九州北部地方 20センチ
四国地方 10センチ
九州南部 5センチ

その後、25日18時までの24時間に予想される降雪量(多い所)
北陸地方 70から90センチ
東北地方、関東甲信地方、近畿地方、中国地方 60から80センチ
東海地方 40から60センチ
北海道地方 30から50センチ
四国地方、九州北部地方 20から40センチ
九州南部 10から20センチ

さらにその後、26日18時までの24時間に予想される降雪量(多い所)
東北地方、北陸地方 30から50センチ

日本海側を中心に除雪が追いつかないほどの大雪となる所もあるでしょう。大規模な立ち往生が発生するリスクも高まります。
また、今回、大雪だけではなく、外出が危険なほどの暴風も吹く見込みです。海上は波が高く、大しけとなるでしょう。
暴風や高波にも厳重に警戒し、危険な場所には近づかないようにしてください。大荒れの時間帯はできる限り外出を控え、安全確保につとめてください。