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このあと、月末にかけて大寒波となるでしょう。北陸地方には強弱を付けながら強い寒気が南下、JPCZの強まりも予想され、極寒や大雪に警戒が必要です。

気象台発表の最新の1か月予報

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1/19、新潟地方気象台より、北陸西部の福井・石川・富山と北陸東部の新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう1か月の天候の見通し」が発表されました。

そのポイントは、「寒気の影響を受けやすいため、向こう1か月の気温は低い」「特に期間の前半は、気温がかなり低く、降雪量がかなり多くなる可能性がある」ということです。

明日20日は二十四節気の「大寒」。1年で最も寒い期間となりますが、暦にあわせるように、この先は気温がかなり低く、降雪量がかなり多くなる可能性が高くなってきました。

また、同気象台からは「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表され、25日頃からはかなり低くなる可能性があり、24日頃からは降雪量がかなり多くなる可能性が呼びかけられました。

これから月末にかけて、農作物の管理、水の凍結による水道管の破裂、除雪の対応、健康管理などに十分注意が必要です。

1/18までの降雪状況 11日~15日頃を中心とした暖気の波動の影響もあり降雪量は少ない傾向の所も

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2022年12月は、北陸平均では平均気温は平年より低く、日照時間は平年より少なくなりました。また、降水量と降雪量はともに平年よりかなり多くなりました。

一方、1月に入ってからは降雪量が少ない傾向が続いています。特に11日~15日頃にかけては、ヨーロッパなどで記録的な暖冬をもたらした暖気の波動の影響で、北陸地方でも桜が開花する頃の陽気となった所がありました。

昨年11/1~昨日1/18日までの累積降雪量平年比は、北陸東部の新潟下越を中心に降雪量平年比は多い傾向となっている一方、上越や北陸西部の福井嶺南、富山東部の平年比は少ない傾向となり、周辺に多くのスキー場を擁する関山(新潟)は51%。また、小浜(福井)は17%、敦賀(福井)は4%にとどまっています。

当面の強烈寒気の底は24日夜間から25日頃 JPCZによる降雪の強まりも予想され極寒・警報級の大雪も

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今月11日にはロシアの極東で氷点下60度の極寒を記録しました。この極寒をもたらした強烈な寒気が25日頃に北陸地方に南下するでしょう。上空5100メートル付近で氷点下40度前後、また、3000メートル付近には氷点下30度前後、1500メートル付近には氷点下15度以下の観測史上1位に迫る強烈なレベルの寒気が予想されています。

降雪(水)量を大きく左右するJPCZは、南北に強雪軸を移動させながら北陸付近に停滞するでしょう。同じような場所に雪雲がかかり続けると平野部でも短時間にドカ雪となる可能性があります。

自動車の利用を計画している方は、最悪を想定し、万全な装備をして下さい。最新の天気予報や道路情報を入手して立ち往生の先頭車両にならないよう十分な対策をして下さい。ひとたび立ち往生が発生するとご自身はもとより、除雪や緊急車両の走行の妨げにもなり、最悪な負の連鎖につながりかねません。冬用タイヤやオールシーズンタイヤの車両でも、大型車両を中心に状況をみて早めにタイヤチェーンの装着をしましょう。

交通機関が乱れたり、物流が滞る可能性もあります。特に25日頃からは、生鮮食品や自動車用の燃料、暖房用の灯油などが店頭で品薄になる可能性もあります。各自の事情に応じて事前の対策を万全にしておきましょう。場合によっては予定変更できるように柔軟なスケジューリングをして下さい。

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週間予報 月末まで低温・多雪 少雪地点も水道管の破裂や路面の凍結に注意

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20日は、低気圧が発達しながら日本海を進み、寒冷前線が北陸地方を通過するでしょう。午前中を中心に日差しも届きますが、前線の通過に伴い雨が降り、その後は冬型の気圧配置が強まる見込みです。上空1500メートル付近より下層を中心に強い寒気が南下するでしょう。山雪型の予想ですが、平野部でも21日の日中にかけて雪が降りやすくなりそうです。また、新潟を中心に高波や雪を伴った暴風に警戒が必要です。

22日から23日は、低気圧が日本海を進む見込みです。寒気は一旦緩みますが、天気はすっきりしないでしょう。24日夜間からの極寒・大雪への備えを万全にして下さい。

24日の夜~25日は、強い冬型の気圧配置となるでしょう。JPCZの強雪帯がかかると、平野部でも短時間のドカ雪となり、立往生リスクが急激に高まります。最新の天気予報を確認して無理をしないようにしましょう。また低温にも注意が必要で、農作物の管理、水の凍結による水道管の破裂、除雪の対応、健康管理などに十分注意が必要です。

各種資料をみると、月末の30日頃にかけても強い寒気の南下を予想しているモデルもあります。低温や大雪への備えを万全にして下さい。