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来週にかけて、日本付近にはたびたび非常に強い寒気が流れ込むため、日本海側を中心に大雪や暴風雪に警戒が必要。山沿いだけでなく、平地でも積雪が急増するおそれも。厳しい寒さが続くため、水道の凍結やヒートショックにも注意を。

25日(水)から26日(木)頃 広い範囲に非常に強い寒気が流れ込む

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上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気は、平地で雪が降る目安とされています。これよりさらに強い、マイナス12℃以下の寒気が、この先、たびたび日本付近に流れ込むでしょう。

最新の情報では、北海道から九州にかけて、上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気に広く覆われるのは、25日(水)から26日(木)頃と、29日(日)頃の見込みです。日本海側だけでなく、太平洋側でも雪が降り、平地でも積雪が急増するおそれがあります。

寒気の強さや、流れ込むタイミングは、最新の情報で変わりますが、非常に強い寒気の影響を受ける期間が長引く可能性があります。大雪や低温に注意・警戒が必要です。

(前半)22日(日)から23日(月) 太平洋側で雨や雪

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この先2週間の天気を詳しくみていきます。

まず、前半の天気と気温です。あす20日(金)の午後から北海道や東北では雪や風が強まるでしょう。21日(土)には、北日本に非常に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まります。このため、北海道や東北は日本海側を中心に大雪や暴風雪となり、北陸でも雪や風が強まるでしょう。車の立往生などが発生したり、猛ふぶきによって交通機関に影響の出る可能性がありますので、警戒が必要です。

22日(日)から23日(月)頃は、日本の南海上を進む低気圧の影響で、太平洋側では広く雨や雪が降るでしょう。低気圧の進路や寒気の強さによって、平地でも積雪となるおそれがあります。早めに雪への備えをしておくと安心です。

25日(水)から26日(木)頃にかけて、日本付近に非常に強い寒気が流れ込む見込みです。北海道から北陸にかけて断続的に雪が降るでしょう。近畿北部から山陰、九州北部でも雪が降り、市街地でも積雪となる所がありそうです。寒気が非常に強いため、太平洋側にも雪雲が流れ込み、普段、雪に慣れていない地域で雪が降り、積雪となる可能性があります。

気温は、21日(土)以降、全国的に平年より低いでしょう。連日、厳しい寒さとなり、朝晩の冷え込みも強まります。水道の凍結なども十分ご注意ください。

(後半)大雪や低温による交通機関への影響が長引く可能性も

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後半の天気と気温です。
27日(金)以降も、断続的に強い寒気が流れ込む見込みです。日本海側を中心に雪が降り、積雪がさらに増えるでしょう。山沿いだけでなく、平地でも積雪が急増し、大雪による交通への影響が長引く可能性があります。いつもより時間に余裕をもって、お出かけください。

気温は平年より低く、厳しい寒さが続くでしょう。寒さが厳しくなると、暖房のきいた暖かい場所と、脱衣所など寒い場所との温度差が大きくなるため、ヒートショックに注意が必要です。特に、入浴時は、脱衣所や浴室を事前に暖めておくなど、ヒートショックを防ぐ対策を心がけましょう。

早めに風雪・大雪・低温への備えを

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この先、大雪や低温への注意・警戒期間が長引く可能性がありますので、早めに備えをしておくと安心です。風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。

(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。