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関東は、次に広く天気が崩れるのは23日(月)となりそう。内陸部を中心に雪が降り、東京都内など南部の平野部で雪の降る所も。来週半ばは強烈な寒さに。こまめに情報確認を。

23日 雪や冷たい雨

関東は、22日(日)にかけて広く晴れる見込みです。ただ、22日(日)は天気が下り坂となり、沿岸部では雨の降りだす所があるでしょう。23日(月)は本州の南岸を低気圧が東へ進む予想で、関東は広い範囲で雪や冷たい雨が降りそうです。

最新の予想では、23日(月)は内陸部を中心に雪。東京都内など、南部の平野部でも、朝にかけての気温の低い時間帯は雪の降る所があるでしょう。東京都心でも初雪の可能性があります。特に朝の通勤通学の時間帯は、雪による交通機関のダイヤの乱れなど、影響が出ることが考えられます。また車で移動される方は、路面の凍結や積雪によるスリップ事故などに注意が必要です。
日中、沿岸部は気温の上昇とともに雨に変わり、雨脚が強まる所もあるでしょう。

まだ予報には幅があるため、こまめに情報を確認してください。

来週 今季最強の寒気

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南岸低気圧が通過したあとは、今シーズン最も強い寒気が流れ込む予想です。25日(水)の最高気温は、内陸部を中心に0℃前後。東京都心は2℃と、晴れても震える寒さになるでしょう。最低気温は内陸部ではマイナス5℃を下回り、沿岸部を含めて広く冬日(最低気温が0℃未満)の予想です。北よりの風が強く吹くため、体感温度はさらに下がるでしょう。

気温がマイナス4℃以下になると、水道が凍結してしまうことがあります。水道管が屋外にある場合は、建物の北側で日が当たらない場所だったり、強い風が吹きやすい場所だったり、むき出しになっていたりすると、気温がマイナス4℃以下まで下がらなくても、水道が凍結しやすくなります。

【事前にできる対策】
・水道菅の中から水を抜いておく
・屋外でむき出しになっている水道管やメーターを、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻いて保温する

もし水道管が破裂した場合は、必ず、お住まいの自治体に相談するか、水道業者へ修繕作業を依頼してください。

南岸低気圧の進路 関東の天気はどう変わる?

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関東の天気は、南側の沿岸部を進む「南岸低気圧」の進路次第で、大きく変わります。パターンは3つ、挙げられます。

① 南岸低気圧が八丈島の北を進む場合、関東には低気圧の降水域がかかり、暖かい空気も流れ込みます。そのため降るものが雪ではなく、雨になりやすいのです。

② 南岸低気圧が八丈島の少し南を進む場合、関東には降水域がかかる一方、北から冷たい空気を引き込みます。そのため雪が降りやすく、時には大雪になるのです。

③ 南岸低気圧が八丈島の南を進む場合、降水域そのものが、関東の陸地まで届かず、雪も雨も降らないことが多くなります。ただ、冷たい空気が南下するため、関東では、雲が広がりやすくなるのです。

南岸低気圧の進路と八丈島の位置関係は、関東の雪を予報する目安の一つではありますが、決め手はこれだけではありません。関東で大雪になるかどうかは、低気圧の発達度合い、進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどで変わります。(①のように雨でも、降り方が強まると、周囲の空気が冷やされて雪に変わることもあります。)関東では、普段、雪にあまり慣れていないため、最新の天気予報などをこまめに確認し、雪が予想される場合は、早めの対策を心がけてください。