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きょう16日(月)の18時45分頃からは全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。日本海側は雪や雨の所が多いですが、太平洋側は天気が回復して、観察できる所が多くなりそうです。

きぼうが見られる地域や時刻

きょう16日(月)の夜は全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、きょう16日(月)の「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。18時45分頃から観測のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分程度です。

明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。

きぼうが見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

きょう16日(月)は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。

今夜の天気は?

画像C
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今夜は、北海道の日本海側から北陸、山陰にかけては雲に覆われ、雪や雨の降る所が多いでしょう。北海道の太平洋側から山陽、四国、九州にかけては天気が回復に向かい、「きぼう」を見られる所が多くなりそうです。ただ、冬の寒さが戻っているうえに、冷たい風が強めに吹いていますので、観察の際は寒さ対策を万全にしましょう。沖縄は曇りや雨で、きぼう観察にはあいにくの天気でしょう。