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東京都心では、今シーズンまだ初雪を観測していません。東京都心の初雪の平年は1月3日、大幅に遅れていますが、今週は降水のタイミングが3回ありそうです。雨になるのか、雪になるのか、また雪が降ったとしてもチラつく程度となりそうです。

東京都心 21日間連続「降水なし」過去2位タイの長さ

今シーズン、東京都心ではまだ「初雪」が観測されていません。東京都心の初雪の平年は1月3日、昨シーズンは12月26日に観測されました。

東京都心では、年末から乾燥した晴天が続きました。12月23日~1月12日まで21日間連続で「降水なし(0.0ミリ未満)」となり、統計開始以来2位タイの記録となりました。1月13日に0.0ミリ(0.5ミリに足りない場合に0.0ミリと表示)、1月14日に1.5ミリと、お湿り程度ですが降水を観測しました。

今シーズン、関東地方では2022年12月6日に宇都宮で平年より10日早い初雪に。次いで、12月13日に水戸で平年より6日早い初雪を観測しました。その後、12月18日に前橋、12月22日に谷で平年より遅い初雪となりました。

年が明けて、先日1月7日は、気圧の谷の影響で関東南部を中心に降水が予想され、東京都心でも「初雪」の可能性がありましたが、「初雪」となったのは横浜だけでした。これは、予想より降水域が陸地にかからなかったためです。

なお、東京以外は「自動観測(※)」となっています。

今週は、東京都心では降水のタイミングが3回あります。初雪となる可能性はあるのでしょうか?

※自動観測・・・管区(札幌、仙台、東京、大阪、福岡)・沖縄気象台、及び一部の地方気象台(新潟、名古屋、広島、高松、鹿児島)は「目視観測」で、人の目で雪などの大気現象を観測していますが、それ以外は「自動観測」となっています。感雨器により降水現象を観測した際に、気温および湿度の観測値から雨/みぞれ/雪を判別します。

降水タイミング①回目 きょう15日~あす16日

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降水タイミング1回目は、きょう15日(日)~あす16日(月)。

降水がありますが、雪を降らせる目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、関東北部の山沿いにかかるかどうか。群馬など北部の山沿いで、雨に雪が交じる事がありますが、東京都心など南部では雨となりそうです。

北部の雨や雪は、16日の午前中に止みますが、都心など南部では昼過ぎくらいまで雨となりそうです。

降水タイミング②回目 17日夜~18日明け方

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2回目の降水タイミングは、17日(火)夜~18日(水)明け方。関東の南岸で低気圧性循環がみられます。降水域は、房総半島どまりで、内陸まで広がらない予想ですが、東京都心はわずかにかかり、上空1500メートル付近の気温は0℃くらい。気温が低い未明の降水であるため、一時的に雪になる可能性があります。ただ、降ったとしてもチラつく程度の予想です。

降水タイミング③回目 19日夕方~20日未明

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3回目の降水タイミングは、19日(木)夕方~20日(金)未明。関東で降れば雪となる目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス3℃以下)は、東京都心など関東南部まで南下する見込みです。

上空の気温は、3回目のこの降水タイミング時が一番低いです。ただ、降ったとしてもチラつく程度とみています。

寒中らしい寒さ 次の週末は底冷え

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この先は、天気は晴れマークでも、弱い雨や雪が降り、東京都心でも「初雪」となる可能性があります。また、寒中らしい寒さが続き、次の週末は東京都心でも最高気温が7℃前後と、底冷えとなりそうです。

風邪などひかないよう、お気をつけ下さい。