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熱帯擾乱が、フィリピン付近で発生しやすいでしょう。熱帯の現象ですが、日本に寒気をもたらすことになります。厳しい寒さが続き、大雪に注意・警戒が必要になることもあるでしょう。

熱帯擾乱がフィリピン付近で発生しやすい状況に 偏西風が蛇行

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18日頃から、フィリピン付近は対流活動が活発になるでしょう。アメリカ海洋大気庁によると、18日から24日、南シナ海からフィリピン付近、さらにフィリピンの東にかけて、熱帯低気圧など熱帯擾乱が発生する確率が高くなっています。

台風のたまごともいわれる熱帯低気圧、今回は、台風や熱帯低気圧として日本に影響を及ぼすことはありませんが、日本に寒気をもたらす原因の一つになります。
フィリピン付近で対流活動が活発になると、チベット付近で高気圧の勢力が強まります。この影響で偏西風が、中国大陸で北へ、日本付近では南へ蛇行し、日本に寒気が流れ込みやすい状況になります。この現象は、次の週末から顕著になるでしょう。

20日~21日 寒気流入 最高気温は九州~関東でも10℃に届かなくなる

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20日から21日にかけて、日本付近は、強い冬型の気圧配置になる見込みです。上空1500メートル付近で、マイナス6℃以下の寒気が本州の南まで流れ込むでしょう。平地で降水があると、雪の目安の寒気です。
北海道や東北を中心に荒れた天気になり、大荒れの恐れがあります。日本海側を中心に降雪量が多くなる可能性もあります。北陸から中国地方の日本海側も、平地で雪になるでしょう。

次の週末から、最高気温は九州から関東でも10℃に届かない日が続くようになる見込みです。

厳しい寒さ続く 24日頃はさらに強い寒気流入

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その後、少なくとも1月の終わり頃にかけて、シベリアから寒気が流れ込みやすい状況が続く見込みです。オホーツク海付近で低気圧が発達し、冬型の気圧配置が強まる日が多いでしょう。

今のところの予想では、24日頃に強い寒気が流れ込みます。20日から21日に予想される寒気より強い寒気で、雪雲は発達しやすいでしょう。上空5500メートル付近で、平地で大雪の目安のマイナス36℃以下が北陸付近まで、場合によっては山陰付近まで流れ込む可能性があります。

昨年12月に襲来した寒波のように強い寒気の流れ込みが続くことはないかもしれませんが、寒気が周期的に流れ込むことで、厳しい寒さが続き、寒さは一層厳しくなる日もあるでしょう。日本海側を中心に大雪に注意、警戒が必要になることもある見込みです。今後、最新の気象情報をご確認ください。

風雪・大雪・低温に伴うリスク

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風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。

(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道菅の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発砲スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。