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きょう14日(土)、広い範囲で雨が降っています。雪の多い地域でも雪ではなく、雨が続く見込みです。雪どけによるなだれや落雪など融雪災害に注意が必要です。関東も昼過ぎにかけて千葉県など沿岸部ほど雨が強まるでしょう。

前線南下 1月として記録的な雨量も

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きょう14日(土)は、低気圧や低気圧からのびる前線の通過で、広い範囲で雨が降っています。

九州や紀伊半島などで局地的に雨脚が強まっていて、午前10時までに観測された1時間最大降水量は、鹿児島県日置市で30.5ミリ(午前7時41分)、さつま町で21.0ミリなど、1月の観測としては最大値となっています。
午前10時までの24時間降水量は宮崎県えびの高原で150.0ミリ、和歌山県田辺市の栗栖川で136.5ミリなど、1月の観測としては最も多い記録的な雨量になっている所もあります。

午後も広く雨で強まる所も 積雪の多い地域は融雪災害に注意

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このあと昼過ぎにかけては、九州から近畿、東海、関東にかけて広い範囲で雨が降るでしょう。
太平洋側ほど雨脚が強まり、雷を伴ったり、1月のこの時期としては降り方が強まる所もありそうです。足元など十分にご注意ください。
夕方にはやむ所が多くなりますが、お出かけは傘を備えておいた方がよさそうです。

北陸や東北も雪ではなく、広く雨が続く見込みです。雪の多い所では融雪による事故が発生しやすくなります。ここ数日、気温が平年より高い日が続き、なだれに巻き込まれる事故が相次いでいます。危険な場所には、決して近づかないようにしてください。

なだれの種類は2つ

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雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。