メイン画像
メイン画像

北陸地方では、昨日11日(水)から高気圧に覆われて晴天が続いています。あす13日(金)も日中いっぱいまで日差しがあり、上空の暖かい空気と南や西寄りの風によって気温がさらに上がり、1月としては記録的な高温となる所があるでしょう。14日(土)は山間部でも雨となり、なだれや融雪による土砂災害は勿論、雪解けによる洪水にも注意が必要です。一方、大学入学共通テストは全般に雨ですが、雪は新潟の山間部の一部に限られそうです。

きょうの最高気温、桜の咲く頃の陽気の所も

画像A
画像A

きょう12日(木)の北陸地方は、高気圧に覆われて、前日に引き続きよく晴れました。日差しと上空の暖かい空気の影響で、最高気温は、新潟県の糸魚川で15.4度、富山で15.5度、金沢で15.2度など、いずれも4月上旬から中旬並みとなり、桜の咲く頃の陽気となりました。

あす13日(金)は、きょうよりさらに暖かい空気が入り、1月としては記録的な高温の所も

画像B
画像B

13日(金)は、高気圧の中心は次第に本州の東へ離れますが、日中いっぱいはまだ高気圧の勢力下で、日差しの届く所が多いでしょう。気圧配置は南に高気圧、北側に低気圧や気圧の谷となる、「南高北低」の気圧配置で、北陸地方では南や西寄りの風が吹くでしょう。さらに上空1500m付近では4月中旬から下旬並みに相当する+4~5度前後の暖かい空気が入る見込みです。

このため、最高気温は平年を大幅に上回り、1月としては記録的な高温となる所も出てくるでしょう。新潟では最高気温が15度の予想ですが、新潟で1月に最高気温が15度を超えた場合は1997年以来26年ぶりとなります。更にこれまでの1月の観測史上最高気温は15.3度となっており、この記録を上回る可能性もあります。雪の多い山間部では融雪が進みますので、なだれや融雪による土砂災害に注意してください。

週末の大学入学共通テストの天気は?

画像C
画像C

14日(土)は前線が日本海から北陸地方をゆっくりと南下するため、各地とも雨が降るでしょう。今の所、短時間の強い雨や大雨は予想されませんが、上空には季節外れの暖かい空気が入り続け、融解層(雪が雨に変わる高さ)は2500m付近まで上がるでしょう。北アルプスの稜線の一部以外は雨で経過するため、雪の多い山間部でのなだれや土砂災害のリスクは勿論、融雪が急激に進むことによる河川の増水や氾濫のリスクもあります。
15日(日)は前線が本州の南の海上に下がりますが、北からの寒気の影響を受けるため、断続的に雨が降るでしょう。新潟では山間部を中心に雪に変わる所がありますが、平地はほとんど雨でしょう。

北陸地方での大学入学共通テストは例年、雪に悩まされる年が多いですが、今年は融雪による災害のリスクを除けば雪の影響はほとんどないと言ってよさそうです。ただ、土曜日までの記録的な暖かさに対して、日曜日は急激に気温が下がります。受験生の方は体調管理に十分に注意し、試験に臨みましょう。