メイン画像
メイン画像

今日(12日)、札幌管区気象台より向こう1か月の見通しが発表されました。平均気温は各地域とも平年より低め、降水量は、日本海側とオホーツク海側で平年並みか多くなるでしょう。冬型の気圧配置が強まる時期もあり、日本海側の降雪量も平年より多くなることが予想されます。強い寒気の影響で厳しい寒さの到来もある見込みで、大雪や寒さへの万全な対策も必要となりそうです。

1週目(1月14日~1月20日) 日本海側中心に雪や雨が降りやすい 気温の変動も大きく

今日の北海道付近は本州方面から張り出す高気圧が上空に暖気を持ち込んだ形となり、15時までの最高気温は全般に3月下旬から4月上旬並みとなりました。

明日(13日)も引き続き上空に暖気が流れ込み、日中の最高気温は今日よりさらに上がる所が多く、全般に平年より8度ほど高い4月上旬~中旬並みの陽気となるでしょう。道南の函館では10度まで上がる見込みで、1月に10度に到達すると1937年1月5日に10.1度を観測して以来、86年ぶりとなります。先日は札幌や小樽など石狩湾周辺で大雪となりましたが、これらの地域を含め積雪の多い地域での雪崩や屋根からの落雪、路面状況の変化や道路の冠水などに注意してください。

明後日(14日)は、本州方面を低気圧や前線が通過し、北海道でも太平洋側を中心に湿った雪や雨が降る見込みです。この雪や雨のあと、上空には次第に寒気が入るため、季節外れの暖かさはここまでとなりそうです。15日以降は寒さが戻り、真冬日の所が多くなる日が続く予想です。また、日本海側では雪が降りやすい冬らしい天気が戻ってくるでしょう。

なお本日、札幌管区気象台より低温と大雪に関する早期天候情報も発表されました。これによると、18日頃からの約5日間はかなりの低温となり、また、日本海側では大雪となる可能性があります。大雪による交通障害などに注意・警戒が必要となりそうです。

2週目(1月21日~1月27日) 北極圏から強い寒気が南下 厳しい寒さのピークに

画像B
画像B

この期間は気圧の谷や寒気の影響を受けやすくなり、日本海側とオホーツク海側では平年に比べて曇りや雪の日が多いでしょう。一方、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなる見込みです。

この時期には極渦と言われる、普段は北極圏上空で渦を巻くように循環する大規模な低気圧の一部がオホーツク海付近まで南下して停滞するため、北海道付近は強い寒気の影響を受けやすくなる見込みです。厳しい寒さに加えて冬型の気圧配置も強まり、日本海側では例年より大雪となる恐れがあります。また気圧の谷の影響を受けることもあり、低気圧が発達しながら北海道付近を通過することも想定され、普段あまり雪の降らない太平洋側を含めて一晩に1メートルに達するようなドカ雪に見舞われてしまう可能性があります。最新の気象情報とともに、大雪や寒さへの備えを更に万全にした方が良いでしょう。

3~4週目(1月28日~2月10日) 厳しい寒さはピークを越えるが それでも大雪には注意

日本海側とオホーツク海側では平年と同様に曇りや雪の日が多くなりそうです。一方、太平洋側では平年と同じく晴れる日が多くなる見込みです。

年間で一番寒さが厳しくなるこの時季。北極圏からの強い寒気の南下はピークを越える見込みですが、それでも期間の前半は寒気が居座り、気温が平年より低くなる日があるでしょう。また冬型の気圧配置が強まり、日本海側では局地的な大雪となることもありそうです。降雪は上空の風向きで場所が刻々と変わるため予想は非常に難しいのですが、例年この時期には大雪となって交通機関に影響を及ぼすこともあります。昨年2月5~6日にかけて札幌圏で60センチ前後の大雪に見舞われ、交通機関が一時マヒしたことは記憶に新しいところです。引き続き大雪への備えを万全にしましょう。