メイン画像
メイン画像

北海道付近には、13日(金)頃にかけて、上空にこの時期としては非常に暖かい空気が流れ込みます。道内は広く気温が上がり、1月としては記録的な高温となるかもしれません。雪崩や落雪が発生し、雪解けにより道路は冠水するでしょう。雪が解けた路面は朝晩に凍ってつるつる路面になる恐れがあります。十分に注意して下さい。

暖気流入 暖気のピークは13日頃

昨日(10日)は寒気が流れ込み、小樽や札幌市南区で記録的な大雪となった道内ですが、今日(11日)からは打って変わって暖かい空気が流れ込み始めます。ピークは13日頃の見込みで、上空1500メートル付近でもプラスの気温となる、4月下旬並みの暖気が流れ込むでしょう。この暖気の影響で13日は全道的に平年より大幅に高い最高気温となりそうです。

札幌・函館 1月としては約90年ぶりの最高気温か

画像B
画像B

13日は、最高気温が札幌で9度、函館が10度の予想です。もしここまで上がれば、札幌で1月に最高気温が9度以上となるのは統計開始以来5回目で、1928年に10.0度となって以来、95年ぶりのこととなります。函館でも1月に10度以上となるのは統計開始以来9回目で、1937年に10.1度となって以来、86年ぶりのこととなります。

日中は雪が緩む 朝晩はつるつる路面に

画像C
画像C

暖かい日が数日続いてしまうため、斜面の雪も崩れやすくなる可能性があります。積雪の多い地域では、急な斜面など雪崩が発生する恐れがあります。また、標高の高い所でもプラスの気温となる可能性があり、広範囲で雪解けが進み、河川の水かさが増すこともあるでしょう。危険な場所には絶対に近づかないようにして下さい。

屋根などに積もった雪は日差しの力も加わって緩みやすくなります。屋根からの落雪の危険性が高まり、軒下などは非常に危険です。また、屋根の雪下ろしの際も雪庇が脆く、崩れやすくなる可能性があるため、必ず命綱を装着し、2人以上で作業をする、軒下から崩そうとしないなど、命を守る行動を取って下さい。数日は雪の増える心配もないため、無理に屋根から雪を下ろそうせず、様子を見るというのもよいでしょう。

これだけ気温が上がると、日中は積もった雪が一気に解ける恐れがあります。車道や歩道は大きな水たまりができ、泥ハネなどに注意が必要です。防水の効いた靴を履き、車の運転の際は歩行者に優しい運転を心がけて下さい。

日中は記録的な高温となりますが、日が沈んでからは、風も弱いため放射冷却現象が強まります。内陸を中心に気温は氷点下となる所が多くなりそうです。日中に解けた雪が朝晩に再び凍結し、路面が非常に滑りやすい状態となる恐れがあります。転倒やスリップ事故などの恐れが強まるため、天気が崩れていなくても時間に余裕を持った行動を心がけて下さい。