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7日(土)は南岸低気圧が予想されており、関東地方は沿岸部を中心に冷たい雨に。山沿いでは雪となるでしょう。ただ、低気圧の進路やわずかな気温変化で雪や雨の範囲がガラリと変わる可能性がありますので、最新の予報を確認してください。

7日の関東地方 雪?雨?

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7日(土)は、本州南岸を低気圧が東へ進むでしょう。関東地方に大雪をもたらすこともある「南岸低気圧」です。5日(木)17時現在の最新の予想では、東京都心周辺など平野部でも雪になる目安となる寒気が7日(土)未明まで残るものの、低気圧の北側の降水域は陸地にあまり広がらない予想です。南部の沿岸部を中心に冷たい雨が降り、雪は山沿いに限られそうです。

ただ、低気圧の進むコースや発達具合によっては雪や雨のエリアが現在の予想より広がる可能性もあります。

南岸低気圧の進路 関東の天気はどう変わる?

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関東の天気は、南側の沿岸部を進む「南岸低気圧」の進路次第で、大きく変わります。パターンは3つ、挙げられます。

① 南岸低気圧が八丈島の北を進む場合、関東には低気圧の降水域がかかり、暖かい空気も流れ込みます。そのため降るものが雪ではなく、雨になりやすいのです。
② 南岸低気圧が八丈島の少し南を進む場合、関東には降水域がかかる一方、北から冷たい空気を引き込みます。そのため雪が降りやすく、時には大雪になるのです。
③ 南岸低気圧が八丈島の南を進む場合、降水域そのものが、関東の陸地まで届かず、雪も雨も降らないことが多くなります。ただ、冷たい空気が南下するため、関東では、雲が広がりやすくなるのです。

南岸低気圧の進路と八丈島の位置関係は、関東の雪を予報する目安の一つではありますが、決め手はこれだけではありません。関東で雪になるかどうかは、低気圧の発達度合い、進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどで変わります。(①のように雨でも、降り方が強まると、周囲の空気が冷やされて雪に変わることもあります。)

関東では、普段、雪にあまり慣れていないため、最新の天気予報などをこまめに確認し、雪が予想される場合は、早めの対策を心がけてください。

8日(日)と9日(月)は晴天

なお、関東地方の平野部では昨年12月下旬からまとまった雨が降っておらず、空気の乾燥した状態が続いています。東京地方では2週間連続で乾燥注意報が発表されており、7日(土)に南岸低気圧が近づいて、曇りや雨または雪となれば、久しぶりに空気が潤いそうです。

だた、雨や雪は一時的で、8日(日)と9日(月)は広い範囲で晴れるでしょう。空気は再び乾いてきますので、引き続き火の取り扱いに注意し、お肌や唇の保湿を心がけるとよさそうです。