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三大流星群の一つである「しぶんぎ座流星群」が、1月4日(水)の明け方に見頃となるでしょう。この時に見える流星の数は、空の暗い場所で1時間あたりおよそ25個と予想されています。太平洋側を中心に晴れて、流れ星を見られるチャンスです。

しぶんぎ座流星群がピークに

三大流星群の一つである「しぶんぎ座流星群」が見頃を迎えます。

国立天文台によりますと、今年のしぶんぎ座流星群の極大は、1月4日(水)12時頃と予想されています。この時間帯は、日本では昼間の時間帯にあたりますので、4日(水)の明け方が見ごろとなるでしょう。

しぶんぎ座流星群の流星が見え始めるのは、放射点が昇ってきた後の4日(水)1時頃(東京の場合)です。ただ、まだ放射点が低空であることや月明かりの影響で、見える流星の数は多くありません。4時台になると月が沈み、放射点が高くなる5時頃に観察条件が良くなり、最も多く流星を見ることができそうです。この時に実際に見える流星の数は空の暗い場所で1時間あたりおよそ25個と予想されています。

各地の星空指数は

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上の図は、3日(火)から4日(水)明け方の星空指数です。

北海道は日本海側を中心に雲に覆われ所々で雪が降りますが、雲の切れ間もあるでしょう。太平洋側はおおむね晴れて、星空観察に良さそうです。東北の日本海側から北陸は雲に覆われ、所々で雪が降るでしょう。星空観察にはあいにくの天気となりそうです。東北の太平洋側や関東から九州は晴れる所が多く、流れ星を見られるチャンスです。沖縄は雲に覆われるでしょう。

各地とも夜間は厳しい冷え込みとなりますので、しっかりと寒さ対策をして観察なさってください。

流れ星を見つけるコツは?

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流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。

① できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
② できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③ 空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。