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1月1日の夜から強い寒気が流れ込むでしょう。4日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続き、北海道や東北は日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。北陸も雪が降り、降り方の強まる所があるでしょう。交通機関への影響に注意・警戒が必要です。

強い寒気が流入

1月1日の元日は低気圧が北海道の北を進み、低気圧から延びる前線が北日本付近を通過するでしょう。1日の夜からは次第に冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込む予想です。

今回、上空5000メートル付近に流れ込む寒気は、記録的な大雪をもたらした12月18日~19日、22日~24日ほどは南下しない見込みです。ただ、北海道にはマイナス40℃以下の非常に強い寒気が流れ込むでしょう。また、大雪を降らせる目安のマイナス36℃以下の寒気は東北付近まで流れ込む予想です。今回の寒気は4日頃まで居座り、北海道や東北の日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。

日本海側は大雪の恐れ Uターンへの影響に注意

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1日の夜は北海道の日本海側から北陸にかけて雪のエリアが広がるでしょう。4日頃にかけて北海道や東北では日本海側を中心に雪が強まり、大雪となる恐れがあります。風も強まり、荒れた天気になるでしょう。東北の太平洋側にも雪雲の流れ込む所がありそうです。また、JPCZ※が発生するため、新潟県や北陸3県では平地でも雪の降り方が強まる所があるでしょう。Uターンで移動が多くなる時期ですが、大雪やふぶき・吹き溜まりによる交通機関への影響に注意・警戒が必要です。

関東から九州では太平洋側を中心におおむね晴れますが、冷たい北風が吹きつけるでしょう。

※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。

厳しい寒さ 寒さ対策を万全に

2日から5日頃は最高気温・最低気温ともに平年並みか低くなりそうです。北海道は真冬日(最高気温0℃未満)で凍えるような寒さでしょう。東北や北陸は日中も5℃に届かず、厳しい寒さとなりますので、暖かくしてお過ごしください。関東から九州も10℃に届かない日があるでしょう。朝晩は冷え込みが一段と厳しくなりそうです。初詣などお出かけの際はしっかりと寒さ対策をなさってください。

冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」

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この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。