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今夜も年始めも夜空に注目です。きょう30日(金)夕方は、「上弦の月と木星」が並びます。また、年が明けて1月4日(水)未明は「しぶんぎ座流星群」が見頃となりそうです。観測は防寒対策をしっかりとなさってください。

きょう30日(金)夕方から 「上弦の月と木星」が共演

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きのう29日(木)は、太平洋側ほどよく晴れて、月と木星の共演を見られた方も多かったのではないでしょうか。まだまだ夜空に目が離せません。

きょう30日(金)は、きのう29日(木)に比べると、月が少し満ちて半月となります。
夕方、南から南西の空に「上弦の月と木星」のコラボレーションが楽しめるでしょう。

冷たい風が吹くほど、星のきらめきはより美しく見られ、見ごたえがあります。ぜひ、日が沈んだ後の空に注目してみてください。

太平洋側ほど観測の可能性大

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きょう30日(金)は、日本付近は冬型の気圧配置が続くでしょう。
今夜も日本海側は雲が多く、北陸や東北の日本海側は所々で雨や湿った雪が降り、北海道は日本海側を中心に雪で、ふぶく所があるでしょう。

太平洋側は広い範囲で晴れて、夜空を楽しめそうです。

天体観測をされる方は、暖かいコートにマフラー、手袋をするなど、万全な防寒対策が必要です。

1月4日(水)未明 しぶんぎ座流星群が見ごろ

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ちょうど一週間後、年が明けて1月4日(水)未明は、しぶんぎ座流星群が見ごろとなります。
しぶんぎ座流星群は、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群とともに「三大流星群」と呼ばれています。この12月は、太平洋側ほど条件が良く、ふたご座流星群が各地で見られたことで話題になりました。

しぶんぎ座流星群は、毎年安定して多くの流星が出現するペルセウス座流星群やふたご座流星群に比べると、活動が活発な期間が短いことや、年によって出現数が変化しやすいことから、流星が多く見える年は限られます。

今年のしぶんぎ座流星群の極大は、1月4日(水)12時頃と予想されています。お昼の時間帯となり、観察することができないため、1月4日(水)未明が見ごろとなりそうです。

しぶんぎ座流星群の流星が見え始めるのは、1月4日(水)午前1時頃からです。
ただ、この時間はまだ放射点が低く、満月3日前の月明かりの影響を受けて、見える流星の数は多くありません。
月が沈んで、放射点が高くなる明け方には、観察条件が良くなり、最も多くの流星を見られる可能性がありそうです。
条件が良い中で、見られる流星の数は、1時間あたりおよそ25個と予想されています。

新しい年の始まりに、2023年への願いを込めて、夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。

流れ星を見つけるコツは?

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流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。

①できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。

②できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。

③空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。

④ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。