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北海道では昨日(22日)から発達する低気圧の影響で、雪や風が強まっており、記録的な雪の量となった所もありました。今後も雪や風が強まり、警戒が必要な地域があります。

統計史上1位の大雪となった所も

日本海と関東沖から近づく2つの低気圧が、北海道付近で動きが遅くなりました。この2つの低気圧の影響で、北海道では昨日(22日)から断続的に湿った雪や雨が降り、道東方面を中心に降り方が強まりました。このため道内では、公共交通機関の運休や、道路の通行止め、道東方面や道北などで停電が発生した地域も多くなるなど、市民生活に影響が出ました。

紋別地方の遠軽町白滝では日付が変わる前後に、3時間で降った雪の量が41センチに達し、統計史上最も多い3時間降雪量となりました。

また、十勝地方の帯広では朝に積雪が42センチに達し、帯広で12月に積雪が40センチを超えたのは、2017年以来5年ぶりのこととなりました。

今後の天気 警戒が必要な地域は

今日(23日)これからは、雪の中心は道北やオホーツク海側へと移り、断続的に降り方が強まるでしょう。明日明け方までの24時間で降る雪の量は、多い所で以下の通りです。
宗谷南部、上川、紋別地方 60センチ
網走、北見地方 50センチ
日本海側やオホーツク海側では、明日の朝以降もさらに雪の量が増え、大雪となる恐れがあります。

また、沿岸では風も強まってふぶく所が多いでしょう。宗谷地方では、見通しの全くきかない猛ふぶきや車が埋まるほどの大きな吹きだまりに警戒してください。今日も全般に降るものは湿った雪となるため、電線や樹木への着雪による停電などにも十分な注意が必要です。

なお、道南方面や道東の雪や雨は次第にやんでくる所が多くなりますが、特に道東ではこれまでに降った雪の影響が残る恐れもあるため、交通障害には引き続き注意してください。

回復はいつ? 札幌周辺では週末に雪が多くなる恐れ

太平洋側の地域は東部を中心に、明日(24日)以降、次第に晴れ間の戻る所が多くなる見込みです。

しかし、日本海側やオホーツク海側は冬型の気圧配置が続く影響で、雪の降りやすい天気がしばらく続き、雪や風の強まる所が多くなるでしょう。明日から月曜日頃にかけては北よりの風が続くため、石狩湾周辺の地域に雪雲が流れ込みやすくなる見込みです。そのため、札幌周辺でも週末は雪の量が多くなる恐れがあります。
週末ということもあって外出される方が多いかもしれませんが、時間に余裕を持っての行動を心がけてください。