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このあと北陸上空には今シーズンこれまでで一番の寒気が南下する見込みです。平地でも積雪となる所があり、山間部ではまとまった降雪となりそうです。

シーズン最初の水分を多く含む重い雪 山間部はまとまった降雪

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上の図の折れ線グラフは、昨シーズン(2021年度)の冬(12~2月)の北陸4地点の雪水比の月変化を示したものです。
雪水比は、降雪量(センチメートル)を降水量(ミリメートル)で割ったもののことで、10センチの降雪があったときの降水量が10ミリの場合、雪水比は1.0となります。この雪水比は、平均的には、気温が低い(高い)ほど雪水比は大きく(小さく)なります。

14日は、北陸上空に今シーズンこれまでで一番の寒気が南下するでしょう。北陸東部の新潟では今月2日に既に初雪を観測していますが、北陸西部の福井・石川・富山でも雨に雪が混じり初雪の観測となる所がありそうです。

15日にかけてはシーズン最初の水分を多く含む重い雪が予想され、電線や樹木に着雪しやすくなることもありそうです。雪吊りや雪囲いの設置は完了していますか? 自動車で走行する際は歩道を歩いている人への雪や水の跳ね上げには十分注意しましょう。衛星放送の受信障害が発生する可能性があることにも留意して下さい。

15日にかけて山間部ではシーズン最初のまとまった降雪となる見込みです。車の運転には十分注意し、特に坂道やカーブ、橋の上などでは、普段よりスピードを控えめに慎重に運転しましょう。

15日頃にかけて暴風や高波に要警戒 万一の停電時にも暖を取れる対策を

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14日は強い冬型の気圧配置となる見込みです。等圧線の間隔が狭く、海上を中心に西よりの強風となるでしょう。暴風となる可能性もあります。平野部でまとまった降雪はない見込みですが、巡り巡って強(暴)風に起因する停電が発生する可能性もあります。特にオール電化住宅にお住まいの方は事前に十分な対策を行って下さい。

また、15日頃にかけてうねりを伴った高波にも注意・警戒し、沿岸部には出来る限り近づかないようにして下さい。

このあとも大気の不安定な状態続く

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この時期の日本海中部の海面水温は全般に15度前後で地上気温よりも高くなっています。上空への寒気の流れ込みが続き、北陸地方では大気の不安定な状態が続く見込みです。15日頃にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうの可能性があり、農作物等の管理にも注意してください。

週間天気 強い寒気が周期的に南下 18日~19日頃は更に一段強い寒気予想も

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北陸地方の上空には周期的に強い寒気が南下する見込みです。最高気温は平年並みか低い日が続き、厳しい寒さとなるでしょう。この次に広く降雪が予想されるタイミングは18日頃となりそうです。まだ予報に幅はありますが、今回の寒気よりも一段強い寒気が南下する予想もあります。雪への備えを万全にして下さい。