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今朝(6日)の道内は、道北や道東方面の内陸で冷え込みの強まった所がありました。午前9時までの最低気温は、上川地方の富良野でマイナス21.0℃となり、富士山を含む全国の気温観測点で今シーズン初めてのマイナス20℃以下となりました。明日(7日)にかけては北海道の南を低気圧が通過するため、今夜から明日午前を中心に雪の降る所が多くなりそうです。

富士山より寒い道内 今季初マイナス20℃以下

今朝の北海道付近は気圧の谷の中となりましたが、道北や道東方面の内陸では晴れた所もあり、放射冷却現象が強まって気温が下がりました。午前9時までの最低気温は広くマイナス5℃前後で、内陸ではマイナス10℃くらいまで下がった所が多くなりました。道内で最も低くなったのは、上川地方の富良野でマイナス21.0℃でした。昨日(5日)、十勝地方の陸別でマイナス17.0℃まで下がり、今シーズンの富士山の最低気温より気温が低くなった道内ですが、今朝はこれをさらに更新し、全国初のマイナス20℃以下となりました。2020年、2021年は12月中旬になってからマイナス20℃以下となっていましたが、今年はそれよりやや早めの観測となりました。

放射冷却現象とは

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この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。

「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。

例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。

明日朝の冷え込みはやや弱まる

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今夜から明日にかけては、北海道の南を低気圧が通過するでしょう。上空1500メートル付近の気温も一時的に平年並みに戻る見込みです。

このため、道内は全般に雲が広がり、今夜から明日午前を中心に雪の降る所が多くなるでしょう。道南方面や道東などでは湿った雪や雨まじりの雪となることもありそうです。放射冷却現象が強まりにくく、上空の気温も上昇することで、明日朝の冷え込みは今朝より弱まる所が多くなる見込みです。日中の気温も平年並みとなるでしょう。路面の雪が解けたり固まったりしやすい気温となり、滑りやすくなる恐れがあるため、つるつる路面には十分注意して下さい。