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きょう17日18時頃は全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。詳しい時刻や観測のポイント、今夜の天気をまとめました。

きぼうが見られる地域や時刻

きょう17日の夜は全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
きょう17日の夜は、全国的に「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスです。

上の図は、きょう17日の「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。18時5分頃から観測のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは3分程度です。

明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画の撮影もオススメです。光がスーッと動いていく様子をとらえることもできます。

きぼうが見える条件

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国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

きょう17日は、この3つの条件が揃う所が多くなりそうです。

今夜の天気は?

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北海道や東北は太平洋側を中心に晴れる見込みです。関東甲信と北陸は気圧の谷の影響で雲が広がりやすいでしょう。雲の切れ間に期待したいところです。東海から九州北部にかけては、夜は晴れる所が多くなりそうです。九州南部と沖縄は雨や雷雨で、きぼう観察にはあいにくの天気でしょう。