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今月8日(火)の夜は月が地球の影に隠される「皆既月食」が起こります。月食の最中には月が天王星を隠す「天王星食」も起こり、とても珍しい現象に。今のところ、8日(火)の夜は北海道や本州では晴れる所が多く、観察のチャンスです。

皆既月食と天王星食

今月8日(火)の夜は月が地球の影に隠される「皆既月食」が起こります。今回は、日本全国で観察することができ、月の高度がある程度高くなる時間帯に皆既食となるため、観察しやすいでしょう。

国立天文台によりますと、月は18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となります。皆既となった月は赤銅色(しゃくどういろ)と言われる赤黒い色に見えます。皆既食は86分間続いて、20時42分に終わり、その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分に部分食が終わります。

さらに、この月食の最中には月が天王星を隠す「天王星食」も起こります。月食と「天王星食」が同時に起こるのはとても珍しい現象です。天王星は明るさが6等級のため、肉眼で見るのはなかなか難しいので、双眼鏡や望遠鏡などを使って観察すると良いでしょう。また、「天王星食」の開始時には月がまだ暗く、月との位置関係の比較で見つけやすくなります。上の図も参考になさってください。天王星の潜入開始時刻は、札幌で20時49分頃、東京で20時41分頃、福岡で20時22分頃などです。

各地の天気は?

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今のところ、8日(火)の夜は、北海道や東北、北陸は次第に雲がとれて、晴れる所が多くなるでしょう。関東は広く晴れて、観察に良さそうです。東海や近畿、中国地方もおおむね晴れて、天体ショーを見られるチャンスです。四国や九州は雲が多いですが、雲の切れ間もあるでしょう。沖縄は雲に覆われ、先島諸島では雨雲もかかることがありそうです。まだ、予報が変わる可能性もありますので、最新の情報をチェックしてください。

夜間は冷え込むようになってきましたので、観察する場合は寒さ対策をしっかりして、風邪などをひかないようにお気をつけ下さい。