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この先は晴れる所が多く、週末はお出かけ日和になりそうです。ただ、晴れる日は夜間の「放射冷却」が強まって、一日の気温の差が大きくなります。服装でうまく調整しながら、寒暖差にお気をつけください。

明日20日(木) 朝は冷える 日中は日差し暖か

今日19日(水)は、上空には平年より5℃~7℃低い寒気が流れ込み、日中の最高気温は平年並みか平年より低い所が多くなりました。北海道や東北では、最高気温が10℃まで届かない所もあり、11月並みの寒さになるなど、季節が一気に進みました。

明日20日(木)にかけても本州付近は高気圧に覆われますが、上空には引き続き寒気が流れ込みます。さらに、今夜から明日20日(木)の朝にかけては、穏やかに晴れるため、放射冷却の影響で冷え込みが強まるでしょう。
最低気温は、関東甲信でも内陸を中心に10℃を下回り、東京都心でも10℃くらいまで下がりそうです。通勤、通学の際は上着が必要です。
北海道や東北、九州の標高の高い所では、霜がおりることもあるでしょう。農作物の管理にもご注意ください。

日中は広く日差しが届いて、東北南部や関東甲信から九州では、最高気温は20℃以上の所が多くなりそうです。朝と昼間の寒暖差が大きくなりますので、服装でうまく調整なさってください。

キーワードは「放射冷却」

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この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却」が強まるため、気温がグンと下がります。

「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。

「放射冷却」が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。

週末は晴れる所が多い お出かけ日和

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明後日21日(金)も、本州付近は移動性の高気圧に覆われて、広い範囲で晴れるでしょう。ただ、晴れる日は夜間の放射冷却が強まるため、一日の寒暖差に注意が必要です。服装選びは慎重に行いましょう。

21日(金)は北海道付近には低気圧や前線が近づき、22日(土)は本州付近を前線が通過する見込みです。日差しがありますが、変わりやすい天気で、ザッと雨の降る所もあるでしょう。お出かけの際は雨具があると安心です。
週明け24日(月)にかけては、一時的に西高東低の気圧配置になる見込みです。全国的に北よりの風が強まり、寒気が流れ込んでくるでしょう。日差しがあっても、最高気温は平年より低く、風が冷たく感じられそうです。
一日の寒暖差だけではなく、日々の寒暖差にもお気をつけください。