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北陸地方では、この週末は晴れてお出かけ日和となりますが、週明け月曜日は前線の影響で大雨となる可能性があります。雨量の予想にはまだ幅があるものの、南海上の熱帯低気圧からの暖かく湿った空気の入り方によっては前線の活動が活発化するおそれがあります。また、この雨を境に気温が急降下。季節が一気に進み、北アルプスだけではなく、谷川連峰や魚沼三山など標高2000m前後の山でも雪となる可能性があります。

週末は行楽日和。しかし、週明け月曜日は降水量が多くなるおそれ

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北陸地方は、この週末は多少雲の広がる所はあるものの、だいたい晴れて、絶好のお出かけ日和となるでしょう。この時期としては暖かい空気に覆われ、特に日曜日の最高気温は、金沢や福井など所々で25度を超える夏日となりそうです。日差しの下では汗ばむ陽気となるでしょう。立山黒部アルペンルートでは、室堂は紅葉の見ごろを過ぎつつありますが、大観峰のタンボ平や弥陀ヶ原など広い範囲で見頃を迎え、紅葉のピークとなっています。

一方、週明け月曜日は前線が日本海を南下し、西日本から進んでくる前線と一体化しつつ、北陸地方を通過するでしょう。北陸地方では、全般に雨となり、前線の活動の程度によっては降水量が多くなるおそれがあります。局地的には1時間に20mm前後の強い雨の降る所もありそうです。土砂災害や低い土地の浸水に注意して下さい。

降水量の予想は南の海上の熱帯低気圧次第

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現段階では降水量の予想に幅があります。本州の南の海上を進む熱帯低気圧が前線の活動に影響する可能性があるためです。

沖縄の南には熱帯低気圧があります。この熱帯低気圧は、17日(月)にかけて台湾の南へ進むでしょう。北陸地方への直接の影響はありませんが、17日(月)に本州付近を通過する前線や気圧の谷に向かって、この熱帯低気圧由来の暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。更に太平洋高気圧の縁を廻る湿った風も流れ込み、前線の活動が活発化するおそれがあります。暖かく湿った空気の流れ込みが強まった場合は、前線の活動が活発となり、北陸付近にも強い雨雲がかかるおそれがあります。最新の情報に注意して下さい。

17日(月)の雨を境に季節が進む 標高2000m前後の山でも一時冬山へ

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18日(火)には、前線が本州の南の海上へ南下し、北陸の周辺は一時的に西高東低の冬型の気圧配置となるでしょう。18日(火)夜~19日(水)の朝にかけて、上空1500m付近で0度前後の寒気が流れ込むでしょう。

このため、北陸地方では気温が急降下し、季節が一気に進むでしょう。富山では16日(日)の最高気温は24度と10月上旬並みですが、18日(火)は16度と11月中旬並みで、17日(月)の雨の前後で季節が1か月以上も進むこととなりそうです。その後も20日(木)にかけて最高気温が20度に届かない所が多くなりそうです。気温の変化により、体調を崩さないように注意が必要です。

また、18日(火)夜~19日(水)の朝にかけて、北アルプスはもちろん、谷川連峰や魚沼三山・苗場山など標高2000m前後の山でも雪となり、積雪となるでしょう。登山道に雪が積もり、冬道となりますので、この方面へ登山を計画されている方は、冬山の装備が必要です。場合によっては登山計画の変更など、慎重な行動計画が必要です。