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この先1週間は、太平洋側は雲が広がりやすく、関東など雨の所も。週末以降は、雨の範囲が西から拡大。新たな熱帯低気圧が発生へ。本州付近には秋雨前線が停滞するため雨量が多くなる可能性も。10月も台風シーズン、今後の動向に注意が必要です。

太平洋側は雲が広がりやすい

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あす12日(水)は、日本海に中心をもつ高気圧に緩やかに覆われ、広い範囲で晴れるでしょう。北日本の強い風も収まる見込みです。ただ、関東や東海は高気圧のフチにあたり、湿った東よりの風が入る見込みです。沿岸部ほど雲が多く、夜は三重県や千葉県、神奈川県など一部で雨が降るでしょう。沖縄も所々で雨となりそうです。

13日(木)~14日(金)は、北海道や東北は晴れますが、関東~九州は太平洋側ほど雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。特に、13日(木)は、伊豆諸島など島しょ部で雨量が多くなる可能性があり、関東南部でも雷を伴い激しく降る所がありそうです。

今週末 西から雨の範囲が拡大

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15日(土)からは、西日本の南岸の前線が北上、また、大陸からは前線を伴なった低気圧が接近するため、西から天気は下り坂。15日(土)は沖縄や九州~近畿は雨、16日(日)は東海や北陸付近まで雨。17日(月)~18日(火)は、全国的に雨となりそうです。

この先、17日(月)頃までは、全国的に気温は高めとなりそうです。最高気温は、九州から東海では、25℃以上の夏日の日が多い見込みです。関東は、あす12日(水)~14日(金)は平年並みか低いですが、週末は再び25℃くらいまで上がる見込みです。18日(火)以降は、グッと気温が下がり、季節が進みそうです。

新たな熱帯低気圧発生へ

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気象衛星画像(11日16時)をみると、フィリピン付近の熱帯低気圧は、このあとも西へ進み、日本には影響がない見込みです。その隣のまとまりつつある雲が、あす12日(水)までに熱帯低気圧に発達する見込みです。

本州の南には秋雨前線が停滞する一方、南からは熱帯低気圧が北上してくる予想です。この熱帯低気圧が台風まで発達するかどうかはまだ不確定ですが、熱帯育ちの暖かく湿った空気が流れ込み、秋雨前線が活発になるおそれがあります。まだ、熱帯低気圧の動きや秋雨前線の位置など、複数あるモデルでブレがあるため、最新の情報を確認して下さい。

10月も台風シーズン

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平年の台風の発生数は、8月が5.7個、9月が5.0個とピークですが、10月も3.4個とまだ台風シーズンが続きます。10月の台風の平年の日本列島への接近数は1.7個で、10月に日本列島に台風が接近することはしばしばあります。多い年では、2013年の10月に台風が6個、2019年には4個も日本列島に接近しました(台風の接近とは:台風の中心が国内のいずれかの気象官署等から300 km以内に入った場合)。

平年では、1年に25個くらい発生、今年は10日までに18個発生していますが、まだまだ発生する可能性があります。

10月も台風シーズンは続きます。引き続き、台風への備えを心がけてください。