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カリブ海を進むトロピカルストームIan(イアン)は、今後、ハリケーンになり、フロリダ州方面へ進む可能性があります。大西洋におけるハリケーンシーズンは、今年は遅いスタートになっています。

トロピカルストームIan(イアン) ハリケーンに発達へ

きょう26日(日本時間)、トロピカルストームIan(イアン)は、カリブ海を進んでいます。
アメリカ海洋大気庁の国立ハリケーンセンターによると、トロピカルストームIan(イアン)は、今後、発達しながら進み、キューバの西部付近を通る予想です。キューバに接近するときには、ハリケーンかそれに近い勢力まで発達する見込みです。
その後、北上するでしょう。進路や強さの予想は、まだ定まっていませんが、28日頃、メキシコ湾の東部でカテゴリー3以上のメジャーハリケーンになる可能性があります。

ハリケーンIan(イアン)は、9月の終わりから10月に入る頃にかけて、フロリダ州方面へ進む予想です。フロリダ州では、高潮、強風、大雨の恐れがあります。

大西洋におけるハリケーン 今年は1月~8月に発生なし

大西洋におけるハリケーンシーズンは、例年では6月から11月です。シーズンのハリケーンの発生は、平年で7個、メジャーハリケーンと呼ばれるカテゴリー3以上は3個です。

今年は、大西洋で、7月頃から対流活動が比較的不活発になり、1月から8月にかけてハリケーンの発生はありませんでした。
そればかりか、8月はトロピカルストームと呼ばれる熱帯低気圧の発生もありませんでした。これは、1950年以降、1961年と1997年、今年の3回しかありません。

ハリケーンシーズン 今後ピークになるのか? 日本では台風シーズン長引く

大西洋では、9月中旬頃から対流活動が活発になってきています。9月18日から24日にかけて、バミューダ諸島近海を、ハリケーンFiona(フィオナ)が北上しました。
今後、ラニーニャ現象が続くなどの影響で、大西洋の対流活動は活発になることが予想されます。
今のところの資料では、今年の大西洋におけるハリケーンシーズンは、これからピークに向かう、ということもあるかもしれません。

日本では、ラニーニャ現象などの影響で、台風シーズンは10月中旬頃まで長引く可能性があります。