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向こう1か月は、気温が平年より高い見込みです。降水量は平年並みで、日照時間も平年並みでしょう。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(9月24日~30日) 雨のあとも季節の歩みはゆっくり

明日(23日)から明後日(24日)にかけては、北海道付近には前線がかかり、広く雨が降るでしょう。一連の雨で太平洋側を中心に降水量の多くなる恐れがあります。なお、この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、平年より気温が高めとなります。

この前線を含む気圧の谷が抜けた後は、北海道付近は今度は乾燥した暖かい空気に包まれるため、晴れて平均気温は平年より高めとなるでしょう。「一雨一度」などという言葉があるように、秋は一雨ごとに寒くなる印象がありますが、秋分を過ぎるものの今年はまだ季節の歩みは足が重いようです。

2週目(10月1日~7日) 10月に入っても歩みは早まらず

北海道付近は、数日の周期で天気が変わる見込みで、オホーツク海側や太平洋側では平年と同様に晴れの日が多いでしょう。移動性高気圧と気圧の谷が交互に北海道を通過しますが、雨が長続きして雨量が多くなる、というようなことはない見込みです。

気温は平年より高い確率が70%と、非常に高くなっています。最高気温は平年より高めの傾向となりそうですが、この時期になると日が落ちると放射冷却現象により内陸を中心に冷え込むことがあります。平年と同様に晴れの日が多いため、朝晩と日中との気温差は大きくなる可能性があります。体調管理に注意して下さい。

紅葉も山をゆっくりと下りてきそうです。

3~4週目(10月8日~21日) 気温は平年より高めだが…

北海道付近は、2週目とほぼ同様の傾向が続きそうです。数日の周期で天気が変わり、オホーツク海側や太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなるでしょう。

気温も平年より高い確率が50%と、引き続き高い確率となっています。しかし、そもそも平年の気温が冬に向かってどんどん下がっていく時期でもあります。気温が平年より高めでも、季節の歩みを感じさせるようになってくるでしょう。

なお、稚内や旭川の初雪の初日の平年値は10月19日、札幌で観測している手稲山の初冠雪の平年値は10月18日となっていますが、気温が高めということもあり、少し遅くなる可能性はありそうです。