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日本の南には熱帯低気圧に伴う雲があり、次第にまとまりながら北西へ進んでいます。
今年は日本の南からフィリピンの東の海上の海水温が平年より高くなっているため、平年に比べて日本列島に近いところで台風が発生するという共通点があります。
今回も、日本列島の近くで台風が発生する見込みで、あっという間に日本付近に接近する見通しです。
台風14号のように急速に発達する可能性は小さいものの、あすの夜には紀伊半島の南の海上に達し、近畿地方の南部を中心に大雨をもたらす恐れがあります。

熱帯低気圧から変わる台風は23日夜から24日に近畿に最接近

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日本の南にある熱帯低気圧は、今後も太平洋高気圧の縁に沿うように北寄りに進み、あす(23日)の9時までには台風へと発達する見込みです。
その後は進路を東寄りに変え、24日には紀伊半島の南の海上を通り、25日には東日本付近で温帯低気圧に変わるでしょう。
台風を流す風が弱いため、時速20キロ前後の比較的ゆっくりとした速さで東寄りに進み、影響が長引く可能性があります。
今の段階では進路が定まっておらず、西寄りのコースを通った場合、近畿地方にかなり接近することも考えられます。今後も、最新の情報にお気をつけください。

近畿南部では台風の最接近の前に雨のピーク

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熱帯低気圧から変わる台風は、23日夜から24日にかけて紀伊半島の東にある野灘を北東へ進む見込みです。
紀伊半島の南東側には台風を取り巻く暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になるでしょう。
東寄りの風が紀伊山地にぶつかって雨雲が発達するため、奈良県の南部と和歌山県の南部では雷を伴って、激しい雨の降る恐れがあります。
先日の台風14号の通過に伴って、近畿地方の南部では大雨になったため、普段よりも少ない雨で地盤が緩んでくる可能性があります。
この方面では、24日にかけて土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に十分にご注意ください。