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台風14号は 暴風域を伴いながら今夜遅くから明日20日(火)朝にかけて、北陸付近を通過するでしょう。今夜から明日の朝にかけては、雨・風ともに急激に強まるおそれがあります。また、高波や高潮にも警戒が必要です。明日20日(火)朝は交通機関が大きく乱れることが予想されます。通勤・通学をされる方は周囲の安全に十分に気を配り、時間に余裕をもって行動して下さい。

台風14号 暴風域を伴ったまま北陸を直撃か 急激な雨・風の強まりに警戒 北陸への最接近は今夜遅くから明日の朝

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大型の台風14号は、山陰地方の沿岸付近を東寄りに進んでいます。このあとは、日本海から北陸地方へ近づき、今夜遅くから明日20日(火)の朝にかけて、北陸地方付近を進んで最接近となるでしょう。

暴風域を伴った状態で北陸地方に接近するため、台風の中心付近が接近する際に雨・風が急激に強まるおそれがあります。台風の接近前は南寄りの風、最接近後は北よりの風に変わり、ともに暴風に警戒が必要です。

また、波も急激に高まるおそれがあります。特に北寄りの風に変わるタイミングで波が急激に高まるおそれがあります。また、台風の接近と満潮時刻が重なり、高潮に対しても警戒が必要です。海岸線からはできるだけ離れるようにしましょう。

明日20日(火)の朝は、交通機関の大幅な乱れが予想されます。臨時休業・臨時休校などされておらず、通勤・通学をされる方は海岸線や川や用水路の近くなど、危険なルートを避け、風による飛来物など周囲の状況に十分に注意をしつつ、時間に余裕をもって行動して下さい。場合によっては無理をなさらず、出勤や通学を控えることも検討して下さい。

20日(火)にかけて、暴風・高波・高潮に警戒

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北陸地方では、既に南寄りの風の強まっている所もありますが、明日20日(火)の昼前にかけては、最大瞬間風速で30メートルを超える暴風が予想されます。これは、車なら通常の速度で運転が出来なくなり、歩行者なら何かにつかまっていないと立っていられない状態になります。さらに、看板や屋根瓦などが飛散し、歩行者などに当たるとケガをするおそれがあります。

高波に対しても警戒が必要です。台風の通過前までは南寄りの風で、一部を除いて離岸風となりますが、台風通過後に北寄りの風に変わると急激に波が高くなるでしょう。明日20日(火)はうねりを伴い、しけや大しけとなるので、厳重な警戒が必要です。

高潮の発生にも警戒が必要です。高潮は、台風の接近に伴って気圧が低下し、海面が吸い上げられる効果と、台風に伴う強い風による吹き寄せ効果により発生します。特に石川県では、20日(火)未明から明け方にかけて、満潮時刻や台風接近タイミング、北寄りの風に変わるタイミングが合わさり、高潮の発生に厳重な警戒が必要です。

台風本体の雨雲がかかり、短時間の激しい雨のおそれ

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台風の中心が北陸付近を通過するため、台風本体の発達した雨雲が掛かるでしょう。今夜から明日20日(火)の昼前にかけて、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があり、明日18時までの24時間雨量は多い所で150ミリが予想されます。

アンダーパスなど低い土地は浸水している恐れがあるため、車で走行する場合は周囲の状況をよく見て、危険なルートの走行は避けましょう。河川や用水路も急激に増水するおそれがあるので、絶対に近寄らないようにして下さい。山間部では土砂災害の恐れもあるため、危険な斜面からはなるべく離れるようにしましょう。

暗くなってからの避難は危険 家の中で過ごすポイントは?

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北陸地方では、台風の最接近が深夜となるため、暗くなってからの避難はかえって危険な場合があります。

屋内で過ごす場合は、暴風により、窓ガラスが破損するおそれがあるため、窓から離れた家の中心に近い場所にいるようにしましょう。窓のカーテンや雨戸を閉めておくのも有効な手段となります。
浸水の恐れがある場合は、「垂直避難」をしましょう。なるべく高い場所に移動し、近くに山や崖など危険な斜面がある場合は、斜面から離れた2階以上の部屋に避難してください。

止むを得ず避難する場合は、車での移動は避け、用水路や海岸線の近くなど、危険な場所を避けつつ、懐中電灯などで周囲の状況をよく確認しながら移動しましょう。また、台風通過後は北寄りの風に変わり、急激に気温が下がります。避難先で体調を崩さないよう、羽織物などを持参するようにして下さい。

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