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台風14号は19日午前7時には福岡県飯塚市付近を北上しています。九州では、宮崎県や大分県本県を中心に、平年の9月ひと月分の雨量を大幅に上回る記録的な大雨となっている所があり、土砂災害の危険度がかなり高い状態が続いています。また、九州北部地方を中心に風速25m/s以上の暴風域に覆われ、瞬間的に30m/sを超える非常に強い突風が吹いています。安易に外にでることは危険です。土砂災害や暴風、高波、高潮に、引き続き厳重に警戒してください。

台風14号 九州縦断

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台風14号は、18日午後7時ごろ鹿児島市付近に上陸した後、九州を縦断し、きょう19日午前7時には大型で強い勢力を維持して、福岡県飯塚市付近を北上しています。台風14号は鹿児島市への上陸後、九州の陸地の影響でやや勢力を弱めましたが、風速25m/s以上の暴風域の直径は400km以上あって、九州北部地方を中心に広い範囲で暴風が吹いており、周辺には活発な雨雲を伴っています。また、台風14号の進行速度は時速15km程度と遅いままで、このあとも九州への影響は長引く見込みです。

平年の9月ひと月分の約2倍 記録的大雨

九州は、台風接近前から雨が降り続いていた太平洋側の宮崎県を中心に、大分県、熊本県などで記録的な大雨となっている所があります。宮崎県美郷町南郷では、15日からきょう19日午前7時までの雨量が984.5ミリに達し、平年の9月ひと月分の雨量の約2倍に達しています。また、大分県佐伯市宇目や熊本県湯前町の横谷では、17日からきょう19日午前7時までの雨量がいずれも500ミリを超え、やはり平年の9月ひと月分の雨量を大幅に上回っています。

九州では、宮崎県や大分県を中心に土砂災害の危険度がかなり高い状態が続いていますが、この他の地域でも、九州南部は19日午前中いっぱい、九州北部地方は19日日中いっぱい、線状降水帯が発生し、土砂災害の危険度が急激に高くなる恐れがあります。

周囲の安全が十分に確認できるまで、避難先などから動かないようにしてください。

暴風に警戒を

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19日午前7時現在、鹿児島県など九州南部から風速25m/s以上の暴風域を抜けてきていますが、台風14号の動きが遅いため、影響が長引く見込みです。九州南部では、きょう19日昼ごろには各地で暴風域を抜ける見込みですが、九州北部地方は夕方まで、沿岸海上を中心に最大瞬間風速50m/sの突風が吹く恐れがあります。これは、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な突風です。倒壊した樹木や飛来物、切れた電線などにより、周囲の様子が一変している恐れもありますので、不要不急の外出は控えるようにしてください。また、暴風域を抜けても、吹き返しの強い風が、あす20日明け方ごろまで続く見込みで、油断は禁物です。

なお、この暴風・強風時間帯は、19日午前7時の情報をもとに計算しており、今後変わる可能性があります。最新の情報をご確認ください。