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きょう10日午前9時、台風12号は「強い」台風に変わりました。沖縄の南を1時間におよそ20㎞の速さで北西へ進んでいます。暴風域を伴ったまま「強い」勢力を維持して、先島諸島に接近する見込みです。

台風12号「強い」勢力に発達 先島諸島はあす11日から「非常に強い風」

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きょう10日午前9時、台風12号は「強い」台風に変わりました。沖縄の南を1時間におよそ20㎞の速さで北西へ進んでいます。
中心の気圧は975hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/sとなっています。

この先、暴風域を伴ったまま「強い」勢力を維持して、11日(日)~14日(水)にかけて、先島諸島に接近する見込みです。
12日(月)頃から沖縄の南で、動きが遅くなるため、先島諸島では長時間台風の影響を受ける可能性があります。

台風が近づく先島諸島では、あす11日(日)から何かにつかまっていないと立っていられなような「非常に強い風」が吹き、波は大しけに。
12日(月)には電柱が倒壊するような「猛烈な風」が吹き、海上は猛烈なしけとなるおそれがあります。台風11号に続いて、今回の台風12号もあす11日(日)から台風の影響が出始めそうです。
先島諸島では、早めに台風の備えを済ませて、12日(月)は不要不急の外出は控えるようにしてください。

<暴風・高波・高潮>
11日(日)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 25メートル(35メートル)
12日(月)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 30~40メートル(40~60メートル)
11日(日)に予想される波の高さ
沖縄地方 7メートル
12日(月)に予想される波の高さ
沖縄地方 9メートルを超える

先島諸島 あす11日(日)~12日(月) 警報級大雨のおそれ

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先島諸島では、11日(日)から12日(月)にかけて、雷を伴った激しい雨が降り、「警報級の大雨」となるおそれがあります。
また、沖縄本島地方でも、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となり、局地的に大雨となる所があるでしょう。

<大雨>
11日(日)午前6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄地方 50ミリ
その後、12日(月)午前6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄地方 100~150ミリ

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
まだ予報円が大きく、進路が定まっていないために、今後の情報にご注意ください。

台風から離れた場所では変わりやすい天気

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台風から離れた地域も、台風周辺の湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定になるでしょう。
来週にかけては、九州から関東甲信、北陸を中心に、晴れていても急に雷雨になるなど、局地的に雨雲が発達して、変わりやすい天気になりそうです。急な天気の変化にご注意ください。

大雨の備え

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大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。