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明日10日は中秋の名月、満月です。道内は広い範囲でお月見が楽しめそうです。また、お月見の際には、もう一つ、月の左側に、地球に最接近している木星にも注目してみましょう。

道内では午後9時頃から見やすくなる

札幌の明日10日の月の出は午後6時13分。北海道でのその他の都市でも時間に大きな違いはありません。ただしこの時間は月の上端が水平線に達する時間ですので、実際にはもう少し後、午後9時頃になると地表面からの高さも30度くらいとなり、建物の上に顔を出し見やすくなってきます。

北海道では明日10日夜も大陸に連なる大きな高気圧に覆われ、また空気も乾燥します。澄み切った夜空に輝く月が見られる所が多くなりそうです。ただ日中は気温は高いものの夕暮れからは少しずつヒンヤリしてきます。屋外で観察する際は長そでなどがあるとよさそうです。

木星とのランデブーも

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さて、お月見の際に注目していただきたいのは、南東の空、月の左側に輝いている木星です。9月下旬にはちょうど太陽-地球-木星がほぼ一直線に並ぶ時期で、地球との距離が最も近く明るく輝いている時期です。明るさはマイナス2.9等。1等星のおよそ40倍の明るさです。

ちなみに満月の明るさはマイナス12.7等星と言われており、夜空の周辺の星々をかき消すほどの明るさで、暗い場所では後ろ側の地面に自分の影が見えるほどです。

明日10日はまだ十五夜の月は木星から離れているため、月の左側に木星を確認することが出来るでしょう。しかし、明後日11日には十六夜(いざよい)の月が木星のすぐそばまで近づきます。月のそばで負けじと輝く木星は見えるでしょうか。実際に見えるかどうか、二晩続けて試してみるのも面白いかもしれません。