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北海道は、今日(6日)夜までに台風11号(ヒンナムノー)から変わる温帯低気圧の影響で、今日から明日(7日)朝にかけて、日本海側や太平洋側西部で暴風に警戒が必要です。また、今夜から明日にかけては波が急激に高まります。明日午前を中心に高波にも警戒して下さい。

温帯低気圧に変わっても気圧の傾きが大きい

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台風11号は日本海を加速しながら北上し、今日の夜までに温帯低気圧に変わる見込みです。台風と温帯低気圧はどちらも低気圧ですが、エネルギー源が異なります。そのため、台風として勢力が弱まったとしても、温帯低気圧に変わってから再び発達することもあります。今回の台風も温帯低気圧に変わってから再発達する可能性があります。

北海道付近は、台風または温帯低気圧が最も接近する今夜から明日明け方にかけて風のピークとなります。予想される最大風速は、日本海側の陸上で20メートル、海上では25メートル、太平洋側西部の陸上でも18メートル、海上で23メートルの見込みです。最大瞬間風速は30~35メートルとなるでしょう。何かにつかまっていないと立っていられないような風となり、急な横風で車の横転などが起こる恐れがあります。今夜から明日朝にかけて暴風に警戒して下さい。出歩く方は少なくなる時間ではありますが、帰宅は早めにするとよいでしょう。

なお、大雨にはならない見込みですが、沿岸を中心に横殴りの雨となる所もありそうです。

波も高く うねりを伴う高波に警戒を

風が強く、南よりの風が吹き付けるため、日本海では大しけとなります。風のピークより少し遅れて、沿岸に打ち寄せるピークは明日午前を中心となり、風が弱まってきても引き続き大しけの状態となるでしょう。波の周期の長いうねりも伴う見込みです。日本海側や渡島地方の波は、6メートルの大しけとなるでしょう。

うねりを伴う高波の場合、予期せぬ大波が発生し、護岸を超えて波が陸上に入ってしまう「越波」が起こる可能性が高まります。越波によって沿岸の幹線道路が通行止めとなることもあるでしょう。港湾関係の方はもちろん、沿岸を走行する方も高波に警戒が必要です。

札幌周辺を中心に気圧変化が大きい

北海道付近は、午前中は高気圧が張り出していたため、札幌の気圧は1010hPa前後となっていました。しかし、発達した低気圧が付近を通過するため、急激に気圧が下がり、夜には1000hPa前後となる可能性があります。短い時間で急激に気圧が変化するため、気圧変化によって体調を崩しやすい方はご注意下さい。

また、低気圧の通過後は再び高気圧が張り出すため、気圧の急上昇も起こりそうです。気圧が上がる場合にも症状が出ることがあります。睡眠や食事をしっかりとって気圧変化による体調不良の予防を心がけて下さい。