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大型で強い台風11号は、きょう3日夜のはじめ頃には八重山地方に、夜遅くには再び「非常に強い」勢力となって宮古島地方に最も接近する見込みです。台風の動きが遅いため、沖縄では暴風が長い時間、吹き荒れ、海は猛烈なしけの状態が長く続きます。また、局地的に非常に激しい雨が降り、降水量が多くなるでしょう。

台風11号 最接近は?

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大型で強い台風11号は、きょう3日正午には、石垣島の南南東約130キロにあり、ゆっくりした速さで北へ進んでいるとみられます。石垣島地方が暴風域に入りました。このあとも「ゆっくり」と北上を続け、今夜遅くには再び「非常に強い勢力」となるでしょう。そして、きょう夜のはじめ頃には八重山地方に、夜遅くには宮古島地方に、あす4日昼前から昼過ぎには本島地方に最も接近する見込みです。

依然として動きが遅いため、沖縄では台風の影響が長引きます。先島諸島では暴風が長い時間にわたって吹き荒れ、海は猛烈なしけとなる時間が長く続くでしょう。また、先島諸島だけでなく本島地方でも断続的に雨が降り、総雨量が多くなるおそれがあります。

風のポイント

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先島諸島はまもなく暴風となり、台風が最も近づく夜のはじめ頃から、あす4日かけては「猛烈な風」の吹く所があるでしょう。

「猛烈な風」とは、平均風速が30m/s以上の風を表しています。このような猛烈な風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたりする恐れがあります。電柱や街灯で倒れるものや、ブロック塀や住家が倒壊するものがでる可能性もあります。屋外での行動は極めて危険ですので、猛烈な風が吹くと予想される場合は、不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるようにしてください。

本島地方は夜のはじめ頃から非常に強い風が吹き、台風の進路等によっては、あす以降に暴風となるおそれがあります。

波のポイント

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先島諸島の沿岸の海域では、あす4日にかけて猛烈なしけとなるでしょう。本島地方でも今夜には猛烈なしけとなる見込みです。うねりを伴う高波に厳重に警戒してください。大東島地方では今夜には大しけとなるでしょう。

また、台風の接近と満潮時刻が重なるため、先島諸島ではあす夜から警報級の高潮となる所があるでしょう。海岸や河口付近の低い土地では、高潮による浸水や冠水に厳重に警戒してください。本島地方でも、海岸や河口付近の低い土地では、あすにかけて高潮による浸水や冠水に注意が必要です。

雨のポイント

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沖縄では断続的に雨が降り、先島諸島では、あす4日にかけて局地的に「非常に激しい雨」が降るでしょう。

「非常に激しい雨」は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。

4日12時までの24時間に予想される雨量は多い所で
沖縄本島地方 100ミリ
先島諸島   250ミリ
その後、5日12時までの24時間に予想される雨量は多い所で
沖縄本島地方 100から200ミリ
先島諸島   50から100ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。雨雲レーダーをこまめにチェックするとよいでしょう。