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沖縄地方では、3日午後から4日午前中かけて線状降水帯が発生して大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があります。

沖縄地方 3日午後から4日午前中に「線状降水帯」発生の可能性

沖縄気象台は3日5時16分、台風第11号に関する沖縄地方気象情報を発表しました。沖縄地方では、3日午後から4日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

4日6時までの24時間に予想される雨の量は、多い所で、
先島諸島:250ミリ
沖縄本島地方:100ミリ

その後、5日6時までの24時間に予想される雨量は多い所で
先島諸島:100から200ミリ
沖縄本島地方:100から200ミリ
の見込みです。

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

線状降水帯とは

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線状降水帯が発生するしくみ(メカニズム)の代表的なものに「バックビルディング現象」があります。これは、雨雲が次々と発生し、発達しながら風に乗って、同じような場所に流れ込み、線状の強雨域が形成されるものです。
※発生メカニズムに未解明な点も多く、全ての線状降水帯が同じようなメカニズムになるとは限りません。

線状降水帯が発生すると、同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生するおそれがあります。
線状降水帯による大雨に対して、2つのことに気をつける必要があります。

1つめは、線状降水帯は、数時間にわたって猛烈な雨が降り続くため、雨が弱まってから避難しようと思っても、避難のタイミングを逃す恐れがあります。「まだ大丈夫」と油断しないで、雨がひどくなる前、できれば外が明るいうちに、安全な所へ避難して下さい。あまりにも雨が強くて、避難場所へ行くのが、かえって危険な場合は、家の中の上の階にとどまるのも、選択肢のひとつです。

2つめは、現在では、線状降水帯の発生する時間や場所を正確に予測するのは難しいということです。いつ線状降水帯が発生しても避難できるよう、普段からの準備や心構えが必要です。事前にハザードマップにて、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所を確認しておきましょう。避難場所や避難経路を決める時に役立ちます。