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今後、九州などにも、台風11号の影響が出る恐れがあります。蒸し暑い日が続き、台風の進路次第では、フェーン現象で、日本海側で猛烈な暑さになることがあるでしょう。

台風11号の動向

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きょう1日午前9時、宮古島の南東海上を、台風11号が南西へ進んでいます。台風11号は、あす2日にかけて沖縄の南で動きがゆっくりになるでしょう。3日から4日頃にかけては北上し、沖縄地方にかなり接近、5日頃には東シナ海を北上する見込みです。
その後、台風11号は、朝鮮半島や対馬海峡付近を指向する公算が大きくなってきました。場合によっては、九州に接近する可能性もあります。

台風11号は、直径が400キロくらいで、コンパクトな台風です。ですが、台風の目は鮮明で、アイウォールと呼ばれる台風の目を取り巻く発達した積乱雲は、きのう31日より発達しています。きょう1日、最大瞬間風速は、宮古空港などで20メートル以上の風を観測していますが、台風が接近すると、暴風は急に吹きます。竜巻などの激しい突風が発生する恐れもあります。
先島諸島では、3日に最大瞬間風速55から70メートルの風が予想されます。これは、電柱や街灯で倒れるものがあるくらいの風です。沖縄地方では、3日、大しけや猛烈なしけになる恐れもあります。暴風やうねりを伴った高波に警戒して下さい。急な強い雨にも注意が必要です。

2日~8日 あちらこちらで雨雲が発達しやすい

向こう1週間は、台風11号の進路次第というところが大きいですが、今のところの資料で、大きな特徴は、日本の南東海上で高気圧の勢力が強いことです。日本付近に高気圧の縁をまわって、暖かく湿った空気が流れやすい状態が続く見込みです。このため、あちらこちらで雨雲が発達し、急に雷を伴って、強い雨が降ることがあるでしょう。

例えば台風11号が日本海に進むと考えると、九州から北海道に熱帯から持ち込まれた非常に暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。この場合は、雨雲はより発達しやすくなります。

6日から7日頃は、西から気圧の谷が近づき、北日本付近を中心に等圧線の間隔が狭くなるでしょう。北海道や東北付近で、風が強まる見込みです。

2日~8日 蒸し暑い日多い 台風11号の進路次第でフェーン現象

向こう1週間は、高温傾向です。湿度が高く蒸し暑い日が多いでしょう。
台風の進路次第では、というのは台風が日本海を通った場合ですが、風が山を越えて気温が上がるフェーン現象が加わり、九州から北陸の日本海側では、最高気温が35℃くらいまで上がることもあるかもしれません。
夜も気温は下がりにくいでしょう。九州から関東では最低気温が25℃以上の日が続くことがある見込みです。夜でもエアコンを使用するなど、熱中症対策が必要です。

ただ、最新の資料では、来週後半に大陸から秋の空気が、九州から近畿付近に流れ込むという資料も出てきました。一時的に不快な暑さが収まる地域があるかもしれません。

9日~14日 急な雨に注意 不快な暑さ続く

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9日から14日、この期間も、あちらこちらで雨雲が発達しやすく、蒸し暑さも続きそうです。

南の海上の状況

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きょう1日の雲の様子をみると、台風11号の雲のすぐ東に熱帯低気圧の雲の塊がみられます。当初、台風になると予想されていましたが、この熱帯低気圧は、今後、台風になる可能性は小さくなりました。
そのほか、マリアナ諸島近海やウェーク島近海にも発達した雲がみられます。近々、熱帯低気圧や台風になる雲ではありませんが、台風シーズンらしく、南の海上には、いくつか発達した雲の塊がみられます。今後の天気に影響が出てくることがありますので、南の海上の状況にも注意が必要です。