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強い台風11号が最接近している小笠原諸島は暴風や高波、大雨に厳重警戒。31日(水)から9月3日(土)にかけては台風は「非常に強い」勢力で沖縄地方へ接近する予想。動きが遅く、長期間、大荒れとなる恐れ。本州付近に延びる前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、台風から離れた地域も大雨に警戒。

台風11号 発達しながら西進

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29日(月)15時現在、台風11号は「強い」勢力となり、父島の東北東約100キロメートルを西へ進んでいます。

台風11号は今夜のはじめ頃にかけて小笠原諸島にかなり接近する見込みです。その後も台風は発達しながら西へ進み、「非常に強い」勢力で、31日(水)から9月3日(土)にかけて暴風域を伴って沖縄地方へ接近する見込みです。ただ、9月1日(木)以降の予報円は大きく、進路や速度の予想に幅があるような状況です。最新の台風情報を確認してください。

今回の台風の特徴は①「非常に強い」勢力に発達すること②沖縄付近で動きが遅く、荒天が長引く恐れがあること③本州付近に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、離れた地域でも大雨となる恐れがあることです。

列島への影響は?

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【小笠原諸島】30日(火)未明にかけて暴風となり、うねりを伴って大しけとなるでしょう。特に29日(月)夜のはじめ頃にかけては一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散する恐れもある猛烈な風の吹く所がある見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、台風周辺の発達した雨雲がかかり、30日(火)未明にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

【沖縄地方】31日(水)から9月3日(土)にかけて大荒れの天気となるでしょう。31日(水)は大東島地方を中心に一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹き、猛烈にしける所がある見込みです。不要不急の外出を控え、海岸付近には近づかないようにしてください。台風の進路によっては、大東島地方では31日(水)から、沖縄本島地方と先島諸島では9月1日(木)から警報級の大雨となる恐れがあります。台風の動きが遅くなり、長い期間、荒天が続く可能性があり、警戒が必要です。早めに台風対策をなさってください。

【西日本・東日本・北日本】本州付近には31日(水)頃から前線が停滞するでしょう。前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む予想です。今週後半は日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、大雨となる恐れがあります。9月4日(日)以降の台風の進路はまだはっきりしませんが、台風の進路によっては西日本でも台風の直接的な影響を受ける可能性があり、最新の情報に注意が必要です。

大雨の備え

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大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。