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向こう2週間は、九州から北海道は秋雨前線の影響で雨が降る日があり、降水量が多くなる可能性があります。前線が南下すると、涼しい秋の空気に覆われるでしょう。沖縄では夏の空気に覆われる日が続く見込みです。熱帯擾乱の影響で、雨が降ることもあるでしょう。

向こう2週間 雨が降る地域 発達した雨雲がかかり降水量が多くなる

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あす25日は、中国地方、四国から東北を中心に、26日は近畿から北海道を中心に曇りや雨でしょう。

27日から28日は、東海から北海道を中心に雨が降る見込みです。東北や北海道には、発達した雨雲がかかることがあるでしょう。降水量が多くなる可能性もあります。

29日から9月初めにかけて、九州から北海道は雨が降る日が多い見込みです。発達した雨雲がかかることもあるでしょう。8月の終わりから9月初めにかけて、降水量は、広く平年より多くなる予想です。
天気マークでは、九州は晴れが目立ちますが、予報は今後、曇りや雨に変わる可能性もあります。雨が降る範囲など、予報に幅がありますので、最新の気象情報をご確認下さい。

沖縄や奄美では、向こう2週間、曇りや雨の日が多いでしょう。8月の終わりから9月初めにかけて、降水量は平年より多くなる予想です。

秋雨前線 活動が活発になることも

向こう2週間の特徴は、秋雨前線が本州付近に停滞しやすいことです。このため、曇りや雨の日が多いのです。日本海の上空には、寒気が流れ込みやすく、秋雨前線の活動が活発になることがあるでしょう。雨雲が発達し、短い時間で降水量が多くなることが考えられます。

さらに、日本のはるか東からアリューシャンの南付近では、高気圧の勢力が強いでしょう。本州付近に前線がひとたび延びると、数日停滞する原因の一つです。

台風の季節 南の海上の状況

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台風の平年の発生数は、8月は5.7個、9月は5.0個で、年間で多い月です。

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きょう24日午前9時、台風9号が南シナ海を西へ進んでいます。台風10号は日本の東を北へ進んでいます。
台風9号、10号は、日本への直接の影響はありませんが、雲の様子をみると、台風10号は、目がはっきりとしていて強い勢力です。台風9号も海上を進んでいるうちは、今後発達するでしょう。

台風9号、10号の雲とは別に、マリアナ諸島近海に、発達した雲がみられます。この周辺は、衛星画像から算出される風の分布では、反時計回りの低気圧性の風の流れになっており、天気図でも低気圧で解析されています。このような熱帯または亜熱帯に生じる大気の擾乱を熱帯擾乱と呼びます。低気圧性の風の流れが明瞭でない擾乱も含めて熱帯擾乱といいますが、熱帯低気圧や台風も、言い方を変えると熱帯擾乱です。

向こう2週間、新たに台風や熱帯低気圧が発生するか、まだわかりませんが、南海上の熱帯擾乱が、今後、西へ進む可能性があります。沖縄や奄美付近では、8月の終わりから9月初めにかけて、熱帯擾乱周辺の暖かく湿った空気の影響を受けやすいでしょう。これは、前線がかかる本州付近だけでなく、沖縄や奄美でも降水量が多くなる原因とも考えられます。

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今月22日の日本付近の海面水温は、平年並みか平年より高い海域が多く、本州の南岸まで27℃以上です。このため、台風9号、10号は発達しやすいのです。

今後、台風9号、10号が通った海域では、海面水温は下がることが考えられますが、日本の南ではさらに高くなるでしょう。8月31日の予想図では、九州のすぐ南まで30℃以上です。

南の海上で、今後、熱帯低気圧や台風が発生すると、発達しながら進む可能性もあります。

向こう2週間 蒸し暑い日が多いが秋の気配も 沖縄では夏の空気

向こう2週間、九州から関東を中心に30℃以上の日が続くことがある見込みです。蒸し暑い日が多いでしょう。9月になっても残暑は例年より厳しい見込みです。

ただ、秋雨前線の北側は、秋の空気です。前線が南下すると、大陸からの涼しい空気に覆われるでしょう。9月に入ると、北海道では最高気温は20℃に届かない日がある見込みです。東北は25℃未満の日があるでしょう。

九州や中国地方、四国付近にも秋の空気が流れ込むタイミングがあります。今のところの資料では、25日と28日で、気温が高くてもカラッとした暑さでしょう。朝晩はしのぎやすくなりそうです。

沖縄は、向こう2週間も、夏の空気に覆われるでしょう。最高気温は32℃前後の日が続く所が多い予想です。9月に入っても最低気温は25℃を下回らない日が続くでしょう。ちなみに、きょう25日、石垣島では午前9時までの最低気温が30.0℃でした。夜まで30℃を下回らないと、統計開始の1896年以降、年間を通して1位の値になります。沖縄では、夜でも熱中症対策が必要な日が続くでしょう。