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今日(20日)の北海道付近は低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定となっています。夕方にかけて急な雷雨など天気の急変に注意して下さい。また明日(21日)は大陸由来の乾いた暖かい空気が入るため、道東方面の内陸では日中の気温が30℃を超える真夏日となる可能性があります。明日にかけての北海道の天気を解説します。

今日は天気の急変に注意!

今日の北海道付近はサハリン方面に進む発達中の低気圧からのびる寒冷前線がかかり、大気の状態が不安定となっています。このため、日本海側では明け方には雨が降り出し、今日0時からの12時間に道南の乙部町潮見で39.0mm、八雲町石で32.5mmなどの降水を観測しました。道南では先日までの大雨の影響で地盤の緩んでいる所もあり、少量の雨でも土砂災害などに注意が必要です。なお今後は雨の中心が道東方面に移る見込みですが、引き続き急な雷雨など、今夜はじめ頃にかけて天気の急変などに注意して下さい。

明日は天気回復へ。広く晴れる見込み。

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明日の北海道付近は、寒冷前線が東に抜けるため天気は回復する見込みです。日本海に進んでくる大陸由来の比較的乾燥した空気が上空に流れ込むため大気の安定度も改善し、にわか雨などの心配もなさそうです。北海道らしい、からっとした晴天となる所が多くなるでしょう。

週明けにかけて今季最後の真夏日?

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この乾燥した空気は真夏並みの暑さを持っており、加えて晴れて日射の影響も受けるため、北海道付近は広く気温が上がりそうです。特にオホーツク海側や十勝地方の内陸では、南~西よりの風が大雪山系や日高山脈から吹き下ろすフェーン現象の影響を受けて30℃前後まで上がる所もありそうです。外での作業にもよい日和となりそうですが、乾燥した空気は日射などの影響を受けると気温の上昇も早くなります。熱中症や紫外線などにも十分注意して下さい。
なお、先日18日に札幌管区気象台より発表された1か月予報や今後の予想天気図等を見ると、週明け以降は天気のぐずつく日が多く、また、上空に真夏並みの暖気が入る可能性も低いと考えられます。もしかすると明日から明後日は道内で最後の真夏日を観測するかもしれません。今季最後の暑さとなる可能性があるこの週末。せっかくの機会に夏を感じるのもよいかもしれませんね。