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きょう4日(木)は、北陸地方で記録的な大雨となっています。夕方にかけては局地的に滝のような非常に激しい雨の降る恐れがあります。土砂災害など厳重な警戒が必要です。

北陸で記録的な大雨 被害相次ぐ

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きょう4日(木)、前線が日本海から北陸地方を通って日本の東にのびており、前線上の低気圧が三陸沖を南東に進んでいます。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、北陸地方では大気の状態が非常に不安定で、過去に例がない記録的な大雨となっている所があります。

4日未明は、新潟県関川村の下関では1時間に149.0ミリ(午前02:03まで)の猛烈な雨が降り、観測史上1位、全国でも歴代6位の記録です。
朝には、福井県で線状降水帯が発生し、福井県大野市付近や、石川県白山市尾口付近、小松市付近、白山市白峰付近で猛烈な雨が降ったとみられ昼前にかけて「記録的短時間大雨情報」が多発しました。

正午までの24時間降水量は、新潟県関川村の下関で520.0ミリ、石川県白山市河内で327.5ミリなどと、いずれも観測史上1位の記録となっていて、その他も広い範囲で記録的な大雨となっています。警察によりますと、すでに新潟県や石川県などで床上床下浸水が相次ぎ、道路が冠水したり、川が増水している地域もあるということです。

4日夕方にかけて滝のような雨

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前線はきょう4日(木)夜にかけて東日本を南下する見込みです。
北陸地方には、午後も発達した雨雲のかかりやすい危険な状態が続くでしょう。
4日夕方にかけて非常に激しい雨の降る所があり、5日朝にかけて激しい雨の降る所がある見込みです。

少しでも発達した雨雲が停滞すると、災害のリスクが高まるでしょう。危ない状況になる前に、早めの避難が必要です。

予想降水量

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4日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
新潟県:60ミリ
富山県:40ミリ
石川県:50ミリ
福井県:60ミリ

4日12時から5日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
新潟県:150ミリ
富山県:200ミリ
石川県:200ミリ
福井県:250ミリ

これまでに経験したことのないような大雨となっている所があります。
新潟県の岩船地域、新発田地域にだされていた大雨特別警報は、きょう4日午前11時30分に大雨警報に切り替わりました。新潟県では大雨の峠は越えましたが、これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所があります。土砂災害や河川の増水や氾濫に、引き続き厳重に警戒してください。

その他も広く、これまでの大雨によって災害の発生しやすい状況が続いています。危険な斜面や増水した河川には近づかないようにしてください。
4日夜遅くにかけて、たとえ雨が弱まっても、水害に厳重に警戒な警戒をお願いします。

いつ避難する? タイミングは?

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土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。