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新潟の下越地方では線状降水帯により、記録的な大雨となっている所があります。あす4日午前中にかけて、前線が北陸地方を南下するため、新潟の中越地方以南でも局地的な大雨のおそれがあります。

新潟下越地方で線状降水帯発生 村上市で記録的大雨に

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きょうは、前線が日本海に停滞し、前線上を低気圧が進みました。前線の南側には元台風6号や5号に由来する暖かく湿った空気が流れ込みました。このため、前線の南側で大気の状態が非常に不安定になり、特に新潟県の下越地方では発達した雨雲が次々と発生し、線状降水帯が発生しました。さらに、上空の風向きは西北西となり、雨雲は西北西から東南東方向に流れました。これは、下越地方北部から見ると海から直接発達した雨雲が入ってくる方角で、朝日連峰などの地形効果も加わって発達した雨雲が次々に発生したと考えられます。
新潟県村上市の三面(ミオモテ)では、12時04分までの一時間に94.5mmの猛烈な雨を観測し、一時間雨量としての観測史上1位となりました。17時30分までの12時間雨量は同地点で200mmを超え、これも観測史上1位となりました。その他、新潟・山形県境付近を中心に12時間雨量が200mmを超えている所があります。
なお、現在も新潟の下越地方には線状降水帯が発生しており、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。土砂災害や洪水の危険が急激に高まっています。身の安全を確保し、崖や川など危険な場所からはすぐに離れて下さい。

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4日(木)にかけて前線が北陸地方を南下 北陸3県でも大雨に警戒

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このあと、前線が北陸地方を南下するでしょう。新潟の下越地方と中越地方では3日(水)夜遅くまで、新潟の上越地方と富山・石川・福井では4日(木)の未明から朝にかけてが降水のピークとなるでしょう。局地的に一時間に40ミリ以上の激しい雨の降るところがあります。4日(木)18時までの24時間雨量は、新潟の多い所で130ミリ、富山・石川・福井でも多い所100ミリの雨が降る見込みです。
新潟では下越地方を中心にこれまでに降った雨で地盤が緩んでいる所があります。また、洪水の危険度が高まっている河川があります。3日(水)夜遅くにかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。また、富山・石川・福井でも4日(木)未明以降は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

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