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8月は上旬を中心に年内で最も暑い時期。しかも湿気が多く蒸し暑い。こんな蒸し暑さから逃れるため、涼しさを求めて北海道旅行をしてみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。8月の北海道の天候の傾向や今年の予想、気象の観点から観光時の注意事項などをご紹介します。

北海道の夏 本州では彼岸の頃?

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札幌と東京、大阪の日最高気温の平年値を比べると、札幌は26度前後、東京は31度前後、大阪は33度前後で、6度くらい低くなっています。「暑さ寒さも彼岸まで」などといいますが、ちょうど東京や大阪の秋の彼岸の頃が札幌の一番暑い時期に相当します。

しかし、ここ最近、2019年からの3年間は、札幌では日々の気温の変動が大きく、30度を超える日が多くなっています。訪れる日によっては「思ったより涼しくない…」と感じられるかもしれません。一方で、最高気温が急に20度前後にとどまる、なんていう日もあります。また、日中は暑くても朝晩は8月中旬以降は最低気温が20度以下まで下がる日が目立ってきます。北海道旅行の際は、夏の一番暑い時期なので暑さ対策はもちろんですが、薄着だけではなく軽く羽織れる程度の服をもったほうがよいでしょう。

8月の天候は?

先日7月28日に向こう1か月の見通しが発表されました。
チベット高気圧の勢力が平年に比べて強い予想となっているため、北海道の今年2022年8月の気温は全般に高めとなる見込みです。8月前半は勢力の強まった太平洋高気圧が張り出しますが、大陸方面には深い気圧の谷が形成され、南寄りの暖かく湿った空気が流れ込みやすくなりそうです。このため、曇りや雨の日が多くなる見込みです。後半は、今度は太平洋高気圧の勢力がやや弱まって、オホーツク海高気圧の影響を受ける日も多くなる見込みです。高気圧と高気圧に挟まれる形となり、変わりやすい天気の日が多くなりそうです。北海道では秋雨前線の影響が大きくなるのがこの時期で、大雨被害の出ることもあります。過去には石狩川が氾濫するなどの災害となったこともありました。

2020年、2021年と、札幌でも8月上旬を中心に30度以上の日に最小湿度が60%前後と、ムシムシとした本州の夏を思わせる日がありました。今年2022年の夏もかなり蒸し暑くなる可能性があります。前日午後6時から当日午前6時までの最低気温が25度以上の日を熱帯夜といいますが、札幌でもそのような日があるかもしれません。